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「自然」概念の形成史―中国・日本・ヨーロッパ

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  • サイズ B6判/ページ数 332,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784540021558
  • NDC分類 112
  • Cコード C0010

出版社内容情報

自然概念の形成史を博捜し、自然解釈の変遷をたどり、あるべき自然と人間の関係を模索する。,

内容説明

日本語の「自然」には二つのちがった意味がある。(1)おのずから、ひとりでに―の意味。(2)人間をとりまく客観的世界の総体―の意味。古い和語(やまとことば)の「自然」は(1)の意味であり、(2)はネイチュアの翻訳語として、主として明治以後に定着したことばだ。では中国や西洋ではどうなのか。日・中・欧の自然概念の形成史を追究して、「自然」「共生」「環境」の語の乱用と混迷を糺す。

目次

第1部 ひどく乱れた「自然」という言葉(「自然」の語の乱用と混迷;「地球」の語の乱用と混迷;「共生」の語の乱用と混迷)
第2部 「自然」という概念(「自然」の語の二つの意味;自然界のさまざまな呼び名)
第3部 「自然」概念の形成史(中国における「自然」の語;日本における「自然」概念;ヨーロッパにおける「自然」概念)

著者等紹介

寺尾五郎[テラオゴロウ]
1921年、北海道生まれ。早稲田大学卒。政治社会運動の傍ら、日本の革命的民衆思想の発掘・紹介につとめ、『悪人親鸞』『先駆安藤昌益』『草莽吉田松陰』『草莽の維新史』などにまとめる。なかでも安藤昌益研究は、終生のライフワークで、『安藤昌益全集』の監修・執筆をはじめ、その成果を総括し、広く一般に紹介しようとした『安藤昌益の闘い』『論考安藤昌益』『安藤昌益の自然観と医学』『安藤昌益の社会思想』を著わしており、いずれも農文協から刊行されている。1999年8月21日逝去
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

takahiroyama3

1
クセが強い文体ではありますが、豊富な古典の引用により、『自然』という語がどのような用法であったかを紐解く一冊。まず『自然』が、「おのずから」と「自然界」の2つの意味を備えていたことは、東洋・西洋に共通と紹介します。そして古代には、「自然界」を指すとき、「天地」(天体の物体)と「万物」(地上の無機物体と有機的生命)のいずれかを『自然』と称する点も共通することを紹介し、現在のような一括りにしたした『自然』概念の萌芽は欧州ではルネサンスの巨匠ダ・ヴィンチが、日本では江戸の思想家の安藤昌益であると特定します。2021/02/22

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