内容説明
本書はイノシシの素顔をあばきながら、彼らの行動パターンから得られる防除のヒント・極意を考えられるかぎり紹介した。
目次
第1章 なぜイノシシを防げないか―被害対策10の盲点(「柵をつくれば安全」は大間違い;音、光、臭いは必ず慣れる―イノシシの頭のよさ ほか)
第2章 イノシシのしたたかさ、泣きどころ(狩猟動物としての誤解、伝聞;跳ねる、這う、くぐり抜ける ほか)
第3章 誰でもできるイノシシ対策の実際(田畑を囲う前にできること;集落の人の動きがカギをにぎる ほか)
第4章 イノシシとの共存を目指して(日本人とイノシシとの闘い;一九七〇年以降に被害が拡大 ほか)
著者等紹介
江口祐輔[エグチユウスケ]
1969年1月神奈川県生まれ。麻布大学大学院獣医学研究科博士課程修了(動物応用科学専攻)。近畿中国四国農業研究センター鳥獣害研究室を経て、2003年1月より麻布大学講師。「イノシシの飼育管理に関する行動学的研究」で、日本畜産学会奨励賞を受賞(2001年)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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はじめさん
9
今夏、狩猟免許取りに行くのでターゲットたる猪情報を得るために。/ 忌避剤として効果があるとされた人間の髪の毛・イノシシの血・オオカミやライオンの排泄物はあまり効果がなかった! 基本臆病なので昨日まで無かったものが出現した事による警戒心で近づかなくなるだけで、慎重な観察眼で無害と見破ると、更にはその奥にはご馳走があると学習してしまう。猪突猛進はパニック状態で遁走する時のもので、どっちかというと頭脳プレーヤー。なんとか。/ 貝塚からは猪の骨も出土=食べてた歴史、偉大なる「山くじら」(H28/210)2016/08/10
テツオ
1
イノシシのことなら江口さんですね。2014/10/24
虎ボルタ
0
場所柄、イノシシの話は良く聞くようになった。これからは他人事ではなくなるので、ちょっと読んでみたのだが、とても勉強になった。イノシシと言えば、猪突猛進のイメージがあったのだが、意外にも臆病なのだと言う。対処法も、まずはイノシシの隠れ場所を排除することが必要。作物はなくても、休耕地と言うのは、餌のミミズも含めて、イノシシにとっては絶好の隠れ家となることは、驚きだ。とても興味深く読めた。2017/01/09
西
0
イノシシの生態から説明される、効果的なイノシシ除けの方策が面白い。説得力とはこういうことかと2014/05/14
150betty
0
(☆4)最近読んだ動物系の本でもなかなか異色系だけどかなり読みやすい上におもしろくて良かった。高圧電線で効果的に電撃を与える方法とか、高さは2メートル、重さは70kg、20cmの隙間さえあれば通り抜けられるイノシシを如何に効率よく邪魔するかを列挙した本。とにかく見やすいのがポイント高かい。あと、個人的に僕が目が悪いんだけど、イノシシも視力が0.1ほどだけど字を読むわけじゃないし自然界で危険を避けるだけならそんなもんで十分と書かれててちょっと悲しくなった。僕も自然界でなら危険を避けられるで…。2014/04/15
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