出版社内容情報
青申のしくみ、やって得する記帳の実際を語りながら、家族が楽しく、経営が元気になる道筋を示す。農家が元気なら、村、地域の未来も拓かれてくる。本書は青申を通じて見えてくる農業、農村、家族論である。
目次
プロローグ これからはマイライフスタンダード
第1章 青色申色ってなんだろう
第2章 記帳しすぎ、記帳落としで損するな
第3章 ここがポイント・記帳の実際
第4章 青申を経営改善に役立てる
第5章 青申最大の目的は「家庭の平和」
第6章 青申で築く夢ある農家経営
第7章 農家の青色申告会をひろげよう
第8章 さて、わが村に「下有対策」を
著者等紹介
小沢禎一郎[オザワテイイチロウ]
昭和15年生まれ。昭和33年長野県立南安曇農業高校を卒業、酪農を始める。昭和43年までは酪農のかたわらあらゆる仕事についた。昭和46年に総合資金800万円を借り入れ30頭搾乳規模とする。この年青色申告に切り替え、自ら申告者(=社長)となっていたおかげで、「800万円は親父からの贈与であり贈与税をかける」という税務署の資産税担当の指摘を切り抜けられた。その後借金返済の重圧とたたかう。また、松下電器の故松下幸之助氏の唱えた「ダム式経営法」に共感、酪農家がつくれるダムは、育成牛をもって成牛という固定資産を増やすことだと自覚。生まれた子牛を手放さずに飼おうとして、日々の資金ぐりに事欠く貧乏に耐えた。現在、搾乳牛40頭、育成牛30頭の経営。世の中の動き、村の動き、自らの経営についての鋭い直感的把握と、夫婦が仲良く子どもも一緒に家の難局を切り抜けようという家族経営主義は、独得の語り口調とあいまって、異業種経営の人からも強い共感を得ている。現在、長野21村づくり機構専門アドバイザー、長野県地域農業アドバイザー、松本市ルネッサンス審議委員などをつとめる
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