出版社内容情報
ウイルス病のない健全なランの栽培に向けて、カラー写真による診断や検定方法から防除方法、ウイルスの種類や性状まで、著者の長年の研究と経験によってまとめた、初めてのランウイルス病の本。
内容説明
本書では、口絵にカラーによる病微写真を多数掲載している。現在世界でランに発生が知られているウイルスの種類と性状を記述した。病株からウイルスの単離の仕方、ウイルス固有の病原性を調べるための適正な検定苗の育て方や大きさ、および確実な接種法についての初歩的な内容についても記述してある。
目次
第1章 病徴による診断(病徴診断の意味とポイント;ウイルス病の病徴の名称 ほか)
第2章 検定による診断(検定植物への接種による診断;電子顕微鏡による診断 ほか)
第3章 ウイルスの伝染と防除方法(ウイルスはどのように伝染するか;ウイルス病の防除方法)
第4章 ランのウイルス病の基礎知識(ウイルスとは何か;ランに発生するウイルスの種類と性質 ほか)
著者等紹介
井上成信[イノウエナリノブ]
1929年広島県に生まれる。1951年岐阜農林専門学校卒業(現岐阜大学農学部)。岡山大学農業生物研究所助手、助教授を経て、1985年教授。1988年岡山大学資源生物科学研究所(同上改組)教授。1995年停年退官。岡山大学名誉教授。1962年東北大学より農学博士を授与。平成7年度、日本植物病理学会関西部会部会長。日本植物病理学会賞受賞。第50回山陽新聞賞(学術功労)受賞。主な海外出張。1978年4~10月オランダ国立植物保護学研究所(IPO)招聘客員研究員。1982年3~5月台湾国立植物保護学研究中心招聘客員研究員。1984年4~7月カナダ国アルバータ大学植物ウイルス学教室客員教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。