出版社内容情報
日本経済史・農業史研究に精緻で実証的な体系を築いた著者が、自らの生い立ちや学問的軌跡、研究者・教育者としての思いや業績、農書に記された先人の叡智について語り、まとめた座談・講演・遺稿集。
内容説明
著者は、専門的な論考のほかに座談・講演・エッセーの類を数多く残している。こうしたものには著者の肉声がより鮮やかに再現されていて、アカデミックな論文とはまた違った魅力が溢れているが、今となっては入手の容易でないものが多い。本書は、亡くなる前ほぼ十年くらいの期間の著者の座談や講演の記録を中心にまとめたものである。
目次
第1部 社会を見る眼・歴史を見る眼(根拠としての体験;研究者として、教師として;主要研究の視点)
第2部 農書からの発想(農書研究をめぐって;「農書を読む会」)
第3部 遺稿(百姓・町人と門松;近世史料に表れる人間と自然の関係―『防長風土注進案』を中心にして)