出版社内容情報
労災保険給付は業務災害、通勤災害があった場合に労働者や遺族に対して支給されるが、支給・不支給の決定は必ずしも労災認定基準に定められたとおりではなく、行政庁による調査等の結果に基づき、事件ごとに判断される。
この決定は、労働者が使用者に対する損害賠償請求訴訟を提起した場合には裁判所の判断にも影響を及ぼすことから、行政庁がどのような点に着目して判断しているかを知っておくことは、実務担当者にとって重要である。
本書では、監督署と審査官の判断が分かれた69の審査請求事例とその解説を読みながら、労災保険制度に関する理解を深めることができる。
第1章 労災保険の業務上外等に関する基本的な考え方
第2章 審査請求事例
業務上の負傷/業務上の疾病/治ゆ、再発/障害等級/労働者資格/通勤災害/特別加入/療養の範囲/休業の可否/給付基礎日額
第3章 労災保険の審査請求制度
第4章 審査請求手続き
第5章 再審査請求手続き
巻末資料
高橋 健[タカハシタケシ]
内容説明
労災保険給付の支給・不支給決定はどのようになされるのか?豊富な事例に基づき、明快に解説!
目次
第1章 労災保険の業務上外等に関する基本的な考え方(業務上の負傷;業務上の疾病 ほか)
第2章 審査請求事例と解説(業務上の負傷;業務上の疾病 ほか)
第3章 労災保険の審査請求制度(概要;行政不服審査法に対する特別法としての位置付け ほか)
第4章 審査請求手続(請求の方法と提出先;審査請求書の記載事項 ほか)
第5章 再審査請求手続(請求の方法と提出先;再審査請求書の記載事項 ほか)
巻末資料
著者等紹介
高橋健[タカハシタケシ]
昭和29年千葉県生まれ。昭和48年労働省(現厚生労働省)に労働事務官として入省。以後、労働本省、労働基準局(現労働局)および労働基準監督署にて労災補償分野の業務経験を積み、在職中に社会保険労務士試験合格。労働基準監督署労災課長、労働局労働基準部労災補償課地方労災補償監察官を歴任して平成21年に退職する。退職後は労働保険事務組合において事務長として勤務した後、東京都千代田区にて「たかはし社会保険労務士事務所」を開業(平成22年特定社会保険労務士付記)し、現在は在職時の実務経験を生かして数多くの労災認定に関するセミナー、労災保険実務講習会等で講師を務めている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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