内容説明
一本の「通し賃金表」を使ったシンプルな賃金制度で働く人の内発的動機を引き出す!企業規模、業種・職種の違いを超えた幅広い導入事例が続々!組織の内部成長につなげる新しい報酬制度のエッセンスを詳解!
目次
第1部 働く人が主人公となる報酬システムとは―働くことと賃金の基本(働く動機と報酬の関係;事業主の報酬配分;会社を作ろう!;人を雇うとはどういうことか)
第2部 未来をつくる賃金(未来をつくる賃金とは;従来型の賃金制度はどのようなものだったか;新しい役割給の活用方法と「ランク型賃金表」;人材の「活躍・貢献」と「学習・成長」を促す新しい評価システム)
著者等紹介
菊谷寛之[キクヤヒロユキ]
早稲田大学卒。労務行政研究所、賃金管理研究所を経て1999年株式会社プライムコンサルタントを設立、代表取締役。成果人事研究会主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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逍遥遊
3
56-04-20180711 世の中、いろいろな賃金制度、目標管理制度、賃金テーブル、職務権限・職能制度と、あげればきりがない人事給与問題を上手にまとめた内容。この本で書かれていないことで重要なポイントは、評価に絶対はないということ。人が人を評価するのだから、必ず不公平が生じるということを忘れてはいけない。ただ、極力それを抑え、従業員に納得感とモチベーションと自尊心をもたせるにはどうすればよいかということに関しては上手くまとまっています。給与・テーブル・目標管理セットで見直さない企業が多すぎるんですよね。2018/07/11
Iguchi Katsumi
0
この本は賃金制度のハウツー本ではないです。前半部分で長期的に会社か成長するために必要なポイントを学術的な研究、労働法、会計など観点から説明してます。後半には賃金制度の説明がされています。他の本では職能、職務、成果のミックス程度のプランしかないですが、この本の人と組織の融合を中心に成長を目指すという観点が新鮮でした。まともにやると何冊も勉強しなければならないことがコンパクトに1冊にまとめられている良書です。社労士はもとより大きな会社の人事部の若手、大企業からスピンアウトして起業しようと言う人ご一読ください。2017/09/27