内容説明
ニューハーフの仕事、新宿二丁目の世界、性転換手術、戸籍変更、同級生との結婚、友人、そして家族のこと―性同一性障害を乗り越えたオネエ系主婦で大学講師の著者が赤裸々に語る自らの体験と“知られざる世界”。
目次
プロローグ 「男に生まれて」
1 新宿二丁目の世界
2 夜の世界が私の学校
3 「女になって」
4 愛される女性になるために
5 「結婚もできました」
エピローグ 「カミングアウト」ならぬ「カミングイン」という生き方
著者等紹介
吉井奈々[ヨシイナナ]
1981年、神奈川県生まれ。10代より性別にとらわれず数々の水商売の経験を積み、経営にも携わる。2004年、23歳で性転換手術を受け戸籍上も女性になり、2010年、中学時代の同級生と結婚。元男性でありながら、女性として結婚するに至った経験を踏まえて、コミュニケーション研究家・婚活講師としてセミナーや講演会で活躍中。男性目線・女性目線の両方を持ち合わせ、恋愛から結婚、嫁姑問題、家庭の悩みなど、男女問わず多くの悩みを解決に導いている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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美登利
40
私はこの方を知らなかったのですが、メディアなどにもよく出ているそうですね。この本の内容は、う~んそれほどでもなかったかな。確かに決して重い内容である必要は無いのですが。割とスムーズに男性から女性へと変わったようです。性同一性障害でとても悩んで虐められて、苦労に苦労を重ねてきたと勝手に思い込んでいた私がいけなかったかも。でも人よりも努力して周りの人から可愛がられるように頑張ってるのだろうなと言うのは伝わってきました。性転換手術の後の話はやはり痛いだろうなと想像がつくものでした。2014/01/20
マエダ
35
手術はダウンタイムが壮絶なのもあり根性あるなと思う。同性で幼なじみと結婚はインパクトが大きい2023/12/10
北区のまき
2
ノンケ向けに書いてるようだが、同性を好きになって悩んでる思春期の子にオススメしたい。筆者はあっけらかんと楽しげに執筆しているが中1で2丁目デビュー&通いつめ、15歳で家出&水商売&高校中退と波乱。そこで働いたチーママやママ達のアドバイスが金言で面白かった。2022/08/25
蛭子戎
2
kindleアンリミで。二丁目系の知識がない人向けに書かれた初心者への二丁目案内みたいな本。ある程度知識がある人には物足りないかな。著者の旦那さんはマジで尊敬する。2016/12/31
ひずみさん
2
性同一性障害をもった男性が、女性として生活するようになるまでを書いた実話。性同一性障害という言葉に最早説明がいらないくらい、セクシャルマイノリティの存在は認められてきています。この本は、大学講師の著者らしく、客観的な目線にこだわって、性転換やオネエの世界について書かれている印象を受けます。女性でないからこそ「女性らしさ」を磨くオネエたちの姿にはっとする場面がたくさんありました。改めて女性の定義を考えてしまいます。2014/01/10