内容説明
組織論、リーダー観、育成術、人生法則…。選手たちに繰り返し説いた「野村の授業」を公開。
目次
第1章 人生を教える「監督ミーティング」(野村監督と出会って驚いた、他の監督との大きな違い;繰り返すことで効果を生む「監督ミーティング」 ほか)
第2章 組織を伸ばす野村のボヤキ術(選手の「考え方」を変えるボヤキ術;個々の戦力を特徴づけることが組織を強くする ほか)
第3章 一流になる自分のみがき方、人の伸ばし方(野村監督があえて選手を平等に扱わない理由;野村監督が評価する「超二流」の人材とは ほか)
第4章 野村監督に教えられた指導者論(野村監督が必要とした名参謀;教えるのがうまいコーチとは「技術を教えるのがうまい」わけではない ほか)
著者等紹介
橋上秀樹[ハシガミヒデキ]
前・東北楽天ゴールデンイーグルスヘッドコーチ。1965年生まれ。千葉県出身。安田学園高校から1984年ドラフト3位でヤクルトスワローズに捕手として入団。のちに外野手に転向。主に終盤の守備固め、対左投手用の勝負強い代打として活躍。1992年に左翼手のレギュラーを獲得。渋いバッティングでチームのリーグ優勝、日本一に貢献した。1997年に日本ハムファイターズ、2000年には野村克也監督に請われ阪神タイガースに移籍し、この年限りで引退(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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再び読書
53
野村本の復習と言ったところでしょうか?特に目新しい事は見当たらない。浜中と今岡のエピソードは、岡田氏とノムさんの仲が良くなかった事を示す事柄として印象的だった。岡田氏はやはりどこまでもタイガースの名選手であって名監督でしかなかったのかなと思う。やはりこれが有名チーム出身の限界なのかなと思い、彼が本当の意味の名監督の資質を持っているだけに残念に感じた。また、鈴木啓司氏が指導者として成功しなかった近鉄資質も面白い。この本で面白いのは、ノムさんが、やはり年とともに緩やかに変わっていった様が興味深い。2015/04/26
柔
44
野村監督追悼を受けて読了。いつもの野村本ではあるが視点が変わるから、新鮮味がある。進化する為には「変化すること」これに尽きると思う。過去の杵柄を捨てることができるか。これが勝負の分かれ目になる。「言い訳は進歩の敵」「強い組織とは、リーダーが絶対の存在でいることが必要」ブックイヤーも自ずと多くなる。自分を分析し、生き残る道を見極めて、正しい努力をする。野球だけではダメだ。野球が終わってからの人生の方が長いのだから。こんなことを言ってくれる指導者ならついていきたい。2020/02/22
焼きそばん
29
野村克也の教えを嚙み砕いて教えてくれる一冊です、本人の本よりも個人的にはわかり易く感じました。ビジネス書としては、こちらの方がおすすめです。ヤクルトと楽天は前進できたが、阪神の成績が上昇しなかったところがなるほどと思わされました。自分の弱さを見つめることの大事さを教えてくれました。2017/05/28
もちもちかめ
20
ノムさんの部下によるノムさんについての本。あーノムさん大好きなんだな、私もです。試合前と試合中に大をするのは禁止だったらしい。ウンが落ちるから。誰かが男子便所の個室に入ったら激怒してたって。この著者は楽天時代のヘッドコーチしてたからか、阪神のことをボロクソ。水が合わなかったって。部下とは仲良くしなかった、派閥が嫌いだから。派閥。野球界ではコネしかない。野村の弟子だっていわれたらそいつの就職が悪くなるから、だって。優しいな。強いな。この優しさで家族がサッチーじゃなかったら死んでるわ、と思いました。家族大事。2022/05/16
Kaz
20
八年ぶりに再読。ノムさんの本を何冊も読んでいるので、ほとんど知っている内容。ただし、第三者の目で書かれているので新鮮味はある。2019/10/12