内容説明
神との共寝共食の秘儀・大嘗祭こそが天皇制を支える秘密装置だった!天武朝以来、連綿と続いてきた天皇制の核心を宮中祭祀から解き明かす―。
目次
序章 世界のなかの象徴天皇
第1章 皇位継承の意味するもの(大嘗祭は皇位継承の基盤;重なり合う生と死―殯)
第2章 象徴天皇制を考える(天皇とは何か;象徴天皇制の二重性;アジア的専制と天皇制)
第3章 日本人の死生観と天皇(霊肉二元論と心身一元論;怨霊と祟り;靖国の先に見えるルサンチマン;祟りと鎮魂のメカニズム)
著者等紹介
山折哲雄[ヤマオリテツオ]
宗教学者。1931年生まれ。岩手県出身。東北大学文学部印度哲学科卒業。同大学院文学研究科博士課程単位取得退学。東北大学文学部助教授、国立歴史民俗博物館教授、白鳳女子短期大学学長、国際日本文化研究センター所長などを歴任。現在、同研究センター名誉教授。宗教学・思想史の第一人者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。