平凡社新書<br> イルカ漁は残酷か

個数:

平凡社新書
イルカ漁は残酷か

  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2024年03月29日 07時26分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 新書判/ページ数 300p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784582857856
  • NDC分類 664.9
  • Cコード C0262

出版社内容情報

全ての議論はここから始まる! イルカ追い込み漁は日本の伝統か、心ない行為か。気鋭のノンフィクション作家が見出した驚くべき真実

まえがき

第一章 最後のイルカ漁
イルカ追い込み漁のメッカ伊豆半島/共同操業と資源枯渇の始まり/イルカの屠殺現場が明るみに

第二章 太地町立「くじらの博物館」物語
古式捕鯨発祥の地/江戸時代から盛んだったゴンドウ漁/短かった終戦直後のゴンドウ景気/南極海捕鯨から観光立町へ/新生太地町の象徴「くじらの博物館」/クジラ・イルカ捕獲作戦始動/追い込み失敗で広がる無力感

第三章 太地追い込み漁成立秘話
生け捕り成功、活気づく太地町/イルカ捕獲の試行錯誤/バンドウイルカの大量捕獲に成功/漁船のFRP化と追い込み漁の完成/生け捕り目的で始まったバンドウの追い込み

第四章 価値観の衝突
豊漁と表裏一体のイルカ食害/イルカ駆除成功で巻き起こる国際的な批判/ハワイからやってきた活動家/イルカ漁論争の原点/活動家、その短い生涯

第五章 スター誕生
イルカ・スタントショー発祥の地/マイアミ海洋水族館とリック・オバリー/アルビノ・イルカを捕まえろ/フリッパー登場/イルカ・トレーナーからイルカ活動家へ

第六章 乱獲と生体ビジネスの始まり、包囲網の形成
英作家C・W・ニコルの戦慄/リック・オバリー、イルカ漁を目撃/水銀問題と謎の撮影クルー/太地町を変えたドキュメンタリー映画

第七章 イルカと水族館
生体販売ビジネスに手を染めた太地町/エルザの会、JAZAに要望書を提出/名物園長イルカ問題を語る/鴨川シーワールド館長JAZA会長に就任/二〇一四年八月、世界協会と合意へ

第八章 幕間劇「くじらの博物館訴訟事件」
リック・オバリーは語る/身勝手な言い分

第九章 夏は終わりぬ
二〇一四年ジャパン・ドルフィンデー/記録的不漁だった二〇一四・二〇一五年漁期

終章 イルカと人間の現在
イルカと牛豚、屠殺方法の違い/動物福祉的価値観とイルカ漁/イルカ飼育は虐待か/命の値段

あとがきに代えて

ノート
参考文献

【著者紹介】
1961年東京生まれ。筑波大学卒業。IT業界でテクニカル・ライター、コピー・ライター、広告・宣伝、インターネット・マーケティングなどに従事した後、ノンフィクション・ライターとして幅広い分野で活動中。著書に『全学連と全共闘』(平凡社新書)、『スコット・ジョプリン──真実のラグタイム』(春秋社)などがある。

内容説明

国際的な非難高まる「イルカ追い込み漁」。「非人道的」という批判、「日本の伝統」という擁護、双方の主張は感情論のまま、不毛な平行線をたどっている。だが今必要なのは、まず客観的にイルカと人間の関係を知ること。気鋭のノンフィクション作家による詳細な歴史調査と関係者へのインタビューから、この問題の新しい側面が見えてきた。賛成、反対、すべての議論はここから始まる

目次

第1章 最後のイルカ漁
第2章 太地町立「くじらの博物館」物語
第3章 太地追い込み漁成立秘話
第4章 価値観の衝突
第5章 スター誕生
第6章 乱獲と生体ビジネスの始まり、包囲網の形成
第7章 イルカと水族館
第8章 幕間劇「くじらの博物館訴訟事件」
第9章 夏は終わりぬ
終章 イルカと人間の現在

著者等紹介

伴野準一[トモノジュンイチ]
1961年東京生まれ。筑波大学卒業。IT業界でテクニカル・ライター、コピー・ライター、広告・宣伝、インターネット・マーケティングなどに従事した後、ノンフィクション・ライターとして幅広い分野で活動中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

リキヨシオ

27
イルカ漁はすごく残酷だけど、牛、豚、鶏…生物の屠殺に残酷じゃない屠殺なんて存在しない。日本のイルカ漁ばかり狙われているのは疑問に感じる。日本のイルカ漁の歴史、イルカ関連ビジネスについて、日本イルカ漁の問題点、イルカ漁反対派の矛盾など様々な視点でイルカ漁が述べられる。イルカ漁=和歌山太子町のイメージが強いけど8道県で今もイルカ漁文化は存在して最も小型鯨類を捕獲するのは岩手県。太子町がイルカビジネスの利益で町が潤っていたのも事実で外国人のイルカ反対派もイルカ漁廃止の実現の為に様々な情報を捏造しているのも事実。2015/11/21

Tomomi Yazaki

19
日本各地で行われるイルカ漁。岩手県や静岡県ではその10倍近いイルカ漁が行われるのに、太一町だけがなぜ、世界から批判されるのか。その原因は追い込み漁にある。捕獲から屠殺までがあまりにも残酷すぎる。その内容は、おそらく公平に事実を記載しているこのルポを読めばわかります。あまりにも残酷すぎて、読むに堪えないほど。地元の漁業組合長も現実に現場を見て、これは駄目だと言ったほど。牛や豚は食べても良いのに、なぜイルカは駄目なのか。イルカ漁の可否は感情論ではなく、この疑問以前の問題だったのです。2022/09/27

さとむ

14
イルカショーを楽しむ度に、その賢さに感嘆の声をあげてきた身としては、過去に行われてきたイルカ漁は残酷だと思う。金属音を活用してパニックを起こさせるのは、ちょっと…。まして、屠殺となるとなおさら。ただ、時代も変わって、残酷性は薄れてきているようだ。そうなると、今度は保護団体(活動家?)の過剰性こそ問題なように思えてしまう。2015/10/11

kmfm

14
よく家族で水族館に行って、イルカショーを楽しんで見ていた人間なので、この問題には興味があった。他の動物の狩猟と同じように、決められたルールに乗っ取って行っているのに、なぜイルカが標的となるのか、今一歩反対者の考えが理解できなかった。映画「コーブ」で一躍大ニュースとなったものの沈静化していたのが、水族館への引き渡しについて国際的な問題となって再燃したようだ。難しいところだなあ。2015/09/28

こぺたろう

13
再読。漁業というものは歴史的に、漁業者によって漁法や秩序が確立されてきたものです。そこに後付けで、漁業権や漁業許可などの法的な規制が課せられました。イルカ漁もその一つ。勿論、時代の変遷の中で漁業の形態は変わっていくだろうけど、それは外圧よりも漁業者の側から起こり得るべきだと思います。2021/08/28

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/9791045
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。