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出版社内容情報
昭和20年、上野…全てが燃えたこの街で、生きるためには何でもやった。
焦土から立ち上がり、魂を取り戻せ―。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
トラシショウ。
25
「お前の為だ・一つ一つの「死」を・一人一人よく考えたら──気がふれるぞ」。積読消化。伊藤と小代、昭和20年の冬、終戦後初の大晦日が迫る上野の街で金井田に迫る二人の男達。それは捨て去った筈の、取り返しのつかない過去からの糾弾なのか。騙されていると知りつつ伊藤に助力していた女の命が脅かされる時、かつての同期の桜達は再びその命を燃やす。金井田の過去編+兼吉の奮起を描く二局のエピソードを収録。約一年待たされたけど、待たされただけの事はある力作に仕上がったんじゃないかな。遅延の理由は特に無しか(以下コメ欄に余談)。2020/08/17
かおりんご
16
漫画。少しずつ金井田の過去が明らかになる。個人的には、軍神広瀬の像が出てきたことが嬉しい。戦争孤児を集めた施設のことや、パンパンの生活も垣間見られたり、生きていくために何ふりかまっていられなかったことがよくわかる。中野学校に入ったがために、過去の一切を捨てた金井田と、戦争で家族を失って天涯孤独になった兼吉の新しい生活が楽しみ。幸せになってもらいたい。2020/08/04
かやは
8
過酷な世界だけど、登場人物が愛情深いのが救いになっている。どんどん縁が結ばれて人が集っていくのが良い。2020/08/30
チューリップ
5
金井田の中野学校の同期が登場して金井田の過去が少し明かされる。戦争は終わったのに彼らの心の中は晴れる事がないのが悲しい。それでも周囲の人たちは逞しく毎日を生きようとしていて、そういうエネルギーが金井田にとっては良いんだろうなと思った。何だかんだで兼吉と一緒にいる事に喜びを感じているしもう2人は家族みたいなものなんだなと最後見ていて思った。シズ子の子供が無事に産まれるといいな。2023/04/19
森田
2
続きが読みたい2020/10/08