内容説明
「もう黙ってはいられない!」誰よりもフリューゲルスを愛した男、山口素弘が思いのたけを打ち明ける。
目次
第1章 歓喜―天皇杯優勝
第2章 横浜フリューゲルス、激震の日
第3章 明日なき毎日
第4章 横浜フリューゲルスとの8年間
第5章 さらばチームメイト
第6章 フリューゲルスよ、永遠に
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
コサトン@自反尽己
3
改めてフリューゲルスというチームが消滅したことは、Jリーグにとっての大損失だったと感じた。 山口も書いてるように、合併話から調印に至るまでほとんど全てが「密室」で執り行われ、 現場で頑張っていた選手、スタッフ、そしてサポーターには、用意された謝り役からの謝罪をただただ受けることしか無かったことが、悔しくてならない。 最後の天皇杯優勝が単なる美談として扱われてはならぬと、自分も思う。二度とこのような悲しい事件は繰り返してはならない。 サッカーを愛する方には、是非とも読んでおいて欲しい一冊。【図】2009/05/09
さんつきくん
2
Jリーグ史に残る、横浜フリューゲルス消滅。一つのクラブが合併により消滅するというあり得ない、希有な出来事。著者はそのフリューゲルスの主力でキャプテン。同じ横浜市をホームタウンとする横浜マリノスと合併し消滅することを聞いた時は、もう外堀を埋められた状態だった。もちろん反発し、署名活動をした。それでも回避はできなかった。こんな状態で残りのリーグ戦と天皇杯を戦わなければいけない選手達。最後には天皇杯優勝で有終の美を飾ったフリューゲルス。本書には突然の合併劇への怒りや、フリューゲルスへの愛が綴られている。2024/04/20
ズカ
2
合併騒動が起きた時は、自分はまだJリーグに興味がなかったころでした。今応援するクラブチームがあって読むと、すべて事実なら企業のやり方はどうなんだろうと思ってしまう。クラブチームでなく企業の子会社という形と扱いになってしまった結果かもしれない。合併であっても、選手、スタッフの保証はなく、支えていたサポーター達の悔しさとか計り知れない...考えさせられる本でした。フリューゲルスは、天皇杯優勝という形で最期を迎えた。ただ伝えなきゃ行けないのは、美談ではなく大事なクラブチームを失うという悲しい出来事だと思います。2013/11/17
湘南☆浪漫【Rain Maker】
1
もうこういうことを繰り返しちゃいけない。 クラブの存在意義をトップの人は最期まで理解できなかった不幸。 天皇杯優勝は必然だったかもしれないけど、そこに至る過程でどれだけ選手が疲弊していたか生々しい…。2017/09/12
t0t0165
0
フリューゲルス消滅の物語。選手目線の企業論理のみえ方。2018/01/16