内容説明
ローマ帝国・中華帝国・ビザンツ帝国・イスラーム帝国・ヨーロッパ帝国の興亡の謎を究明し、転機に立つ米ソ2大国による世界支配時代の終焉を予見する。
目次
序章 時代を読む鍵・大国の興亡
第1章 ローマ帝国興亡の謎
第2章 中華帝国興亡の謎
第3章 ビザンツ帝国興亡の謎
第4章 イスラーム帝国興亡の謎
第5章 ヨーロッパ帝国興亡の謎
第6章 20世紀は文明の転換期だった
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
金吾
27
ある程度の期間世界を席巻したローマ、中国、ビザンツ、イスラム、ヨーロッパの略史です。それぞれ数十ペースにコンパクトにまとめられており、わかりやすいです。ビザンツ、イスラムが面白かったです。2023/02/02
シャル
6
人類の文明の成立から、そこで隆盛した各巨大帝国の隆盛と影響、そして終焉までを追いかけた一冊。帝国の隆盛を文明という視点で俯瞰し、その流れをたどっていくことで国家の運命を浮き彫りにしていく。焦点を文明とそれぞれの帝国に絞ったことで、大雑把ながらも国家の隆盛に必要なものと崩壊に向かう際に不足となったものがわかりやすい。ヨーロッパを軸にしながらも暗黒時代はばっさりと切り捨て、ロシア、イスラムにもページを割いて帝国興亡における外部要因としての重要さを分析しているの印象的。少し古い本だが、現代までの流れがつかめる。2014/01/16