出版社内容情報
神経発達症から起立性調節障害、いじめ等。「いつも患者に教わっている」という児童精神科医が語る、当事者に学ぶ姿勢とは。
内容説明
私はいつも迷っている。だから、いつも患者から教わっている。神経発達症、起立性調節障害から学校教育まで、児童精神科臨床の難点を問う。
目次
いつも患者から教わって(私はいつも迷っている。だから、いつも患児から教わっている。;小児の発達障害において病識を獲得させることの是非をめぐって ほか)
神経発達症をめぐって(大人の自閉スペクトラム症の過剰診断;ADHD診療実践における前提と留意点―診断・治療の誤りを避けるために ほか)
身体症状とであうとき(多彩な身体愁訴が前面に現れる精神疾患;子どもの心身症・身体症状―こころの発達課題から脳科学まで ほか)
教育現場と精神科臨床(子どものいじめをめぐって―その深層と対応;いじめの基本的理解、予防と早期発見・DV家庭の児童・生徒の被害をみつけたとき ほか)
著者等紹介
井上勝夫[イノウエカツオ]
医学博士、精神科専門医・指導医、日本児童青年精神医学会認定医、日本小児精神神経学会認定医、子どものこころ専門医、臨床心理士。専門は児童精神医学。1965年生まれ。1996年、山形大学大学院医学研究科卒業。南陽市立総合病院、米沢市立病院、北里大学医学部精神科学助手を経て、北里大学医学部地域児童精神科医療学特任准教授。2021年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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