出版社内容情報
乳腺外科医が診療にかかわる問題を医療人類学の視点で解き明かす。症例を通して臨床医のことばで、医療のあり方を問いかける。
目次
はじめに―ひとと音楽、そして科学と医療
1 「乳がんです、治療しましょう」
2 「バニラが良かったのに」
3 病いと医療
4 「乳がんと言われた」
5 「次回はね、○月○日に抗がん剤を打ってもらいに来ますね」
6 「リンパ節転移もなかったので、大丈夫ですよ」
7 「血液検査の数値が正常範囲内だから大丈夫です。ドキドキしないはずです」
8 「先生、最近来てくれないね、新しい先生来てくれるけど」
おわりに―これからの医療をどのようなものに創りあげるのか
医学するこころ―監修者小論
著者等紹介
吉村慶子[ヨシムラケイコ]
外科専門医・乳腺専門医。大阪府済生会中津病院乳腺外科医師。医学博士。2021年1月にClinically Applied Medical Anthropology Clinic(通称:おはなし外来)を大阪府済生会中津病院に開設
皆藤章[カイトウアキラ]
1957年、福井県生まれ。臨床心理学者。京都大学大学院を経て、京都大学大学院教育学研究科助教授、准教授、教授。2018年、京都大学を早期退職し、ハーバード大学医学部客員教授。現在、奈良県立医科大学特任教授。京都大学名誉教授。臨床心理士、文学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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