出版社内容情報
周産期以降の母子への多職種による支援が、不適切養育とその連鎖を抑止する。愛着理論の基礎から臨床実践、最新の実証研究まで。
内容説明
親と子の肯定的な“育ち合い”のために。周産期を多職種介入の機会とすることで、養姻困難の連鎖は断ち切れる。互いに育み育まれる親子二世代の支援に向けて。
目次
第1部 アタッチメント障害の診断学―進化するアタッチメント理論(アタッチメント理論と発達精神病理学;アタッチメントの臨床診断とフォーミュレーションの意義―反応性アタッチメント障害を中心に;発達精神病理学からみたトラウマとアタッチメント;ボウルビィの古典から読み解くアタッチメント精神医学の新たな可能性―「愛着と喪失」3部作を中心に)
第2部 周産期メンタルヘルスと母子臨床―ボンディングとその障害(母子関係と乳幼児精神医学;母子精神保健と世代間伝達;周産期メンタルヘルスと社会的支援―今、地域保健師に期待される役割;子ども虐待における養育者‐子どもの関係性とその障害―アタッチメント形成と精神発達への長期的影響の視点から)
第3部 精神科臨床の共通要素としてのアタッチメント(母子関係と子どもの不安、その治療;思春期のアタッチメント―エビデンスから臨床へ;メンタライジングの発達と乳幼児精神保健;思春期・青年期の事例を通じて学び・教えること―何が知識と経験を共有する過程を支えるか;カナダ・ブリティッシュコロンビア州の児童福祉―トラウマからの回復と子ども虐待の予防に向かうレジリエントな文化の創造)
著者等紹介
山下洋[ヤマシタヒロシ]
1985年九州大学医学部卒業。医学博士。専門は児童青年期精神医学。九州大学医学部精神科神経科助手等を経て、九州大学病院子どものこころの診療部特任准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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