出版社内容情報
問題(行動)に病名をつけて肥大化する精神医学に警鐘を鳴らし、診断することの無念を抱えつつ生きる精神科医の姿勢とは。
第1章 居眠りの効用
1 居眠りをしない子どもたち
2 居眠りの大切さ
3 休み上手になる
4 昼寝の勧め
第2章 子どもたちは変わったのか
1 キレル子どもたち
2 身体という異物
3 刎頸の友
4 子どもの姿
5 ふつうの大人と出会う
第3章 思春期という危機
1 僕は人格障害?
2 思春期という危機
3 愛情の限界―境界性人格障害
第4章 この子は病気?
1 叱られることとほめられること―注意欠陥/多動性障害
2 こころの傷―外傷後ストレス障害
3 勝つことと負けること
4 病気というメガネをはずす―アスペルガー症候群
第5章 親という幻想
1 完璧な親という幻想
2 程よい母親
3 家出の勧め
第6章 居場所探し
1 それぞれの場
2 安心できる居場所
3 ひきこもりの質
4 動きながら考える
第7章 ネット上の居場所
1 ケータイのパワー
2 ケータイのデメリット
3 ネット上の居場所
第8章 ミルトン・エリクソンへの旅
1 エリクソンと私
2 フェニックスへ
3 岩山に登れ
4 エリクソンの旅
第9章 病名で呼ばないで
1 「問題」ではあるが「病気」ではない
2 病名のもつ意味
3 病名そのものがもつ問題
4 ありのままの子どもを見る
第10章 支えること
1 支えることとは何か
2 人生を楽しむのが最大の薬
3 時間の流れと空間の広がりの中で
4 人生のスパイス
5 人生を、今、生きている
おわりに
青木省三[アオキ ショウゾウ]
川崎医科大学精神科学教室主任教授
内容説明
人は、皆、病気と健康の境界の判然としないグレーゾーンに生きている。日々の臨床で行っている診断の意味や影響を考える。「問題」ではあるが「病気」ではない。
目次
第1章 居眠りの効用
第2章 子どもたちは変わったのか
第3章 思春期という危機
第4章 この子は病気?
第5章 親という幻想
第6章 居場所探し
第7章 ネット上の居場所
第8章 ミルトン・エリクソンへの旅
第9章 病名で呼ばないで
第10章 支えること
著者等紹介
青木省三[アオキショウゾウ]
1952年広島市生まれ。1977年岡山大学医学部卒業。1993年岡山大学神経精神医学教室助教授。1997年川崎医科大学精神科学教室教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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