出版社内容情報
うつ病の罹患から治癒までを患者と主治医が語り合い、人生の病=うつ病の克服には新たな生き方の模索と踏み出しが必要と導き出す。
1 うつ病はどこからはじまるか
不眠(睡眠障害)はうつ病になる前の危険信号
うつ病は予防できるか
入院して治療するという手段
うつ病気質のよい面、悪い面
2 うつ病を理解する
うつ病と躁うつ病をどう鑑別するかがうつ病学会の大きな話題 に
新しいタイプのうつ病が登場してきたことでさらに診断は複雑 に
精 神疾患の軽症化
うつ病を生みやすい社会
うつ病による自殺について
うつ病の診断について
うつ病の症状
精神科医と一般医との連携の必要性
うつ病の症状か、抗うつ薬の副作用か
新聞が読めない
うつ病と他のこころの病気の関係
不安障害とうつ病との関連について
適応障害か、うつ病か
精神科医は初診でなにを診ているか
3 うつ病の入 院治療の効果
精神疾患に対する偏見を越えて
入院治療のメリット
自殺防止とやすらぎの確保の両天秤
入院することで自宅での蛸壺的療養から抜け出る
入院治療の第一目的はこころの休養
4 うつ病の薬物療法:その1
うつ病の薬の歴史
抗うつ薬はなぜ効くのか――モノアミン仮説
SSRI、SNRI、NaSSA
モノアミン仮説は真実か
うつ病とストレス
BDNF が増えるとうつ病がよくなる
抗 うつ薬の使い分け
薬が効いているかどうかをどう やって知るか
日本の精神科医療は薬の使いす ぎか
5 うつ病の薬物療法:その2
薬物療法の具体例
精神疾患は専門医による治療がよいのでは
再度、薬物療法を検討する
SSRIが効かないときはどうするか
効くと思って飲めば効く、薬のふしぎ
うつ病治療に抗不安薬や睡眠薬を使う意味
双極性障害とうつ病の見分け方
ハーブや漢方によるうつ病の治療
うつ病の治療に抗精神病薬を使うばあい
うつ病の薬の副作用について
6 うつ病の心理療法(精神療法)
うつ病の心理療法(精神療法)の歴史は浅い
支持的精神療法が中心の日本
さまざまな心理療法が競い合うアメリカ
認知行動療法は効果があるが
心理療法の成否は患者のモチベーションによるところが大きい
うつ病の人の心理のアンビバレンス
7 うつ病が落ち着いてから治るまで
退院するまで
病気のことしか考えられなかった時期
本気で病気に立ち向かう
見よう見まねの我流認知行動療法
仕事の負担の軽くする方法
うつ病は行きつ戻りつ徐々によくなる
求められるうつ病への社会の理解
心理療法(精神療法)について若干の追加
うつ病=人生病
診察メモ
【著者紹介】
晴和病院顧問
内容説明
うつ病は“人生病”。新しい生き方を模索し一歩を踏み出すことが病気克服の王道である。
目次
1 うつ病はどこからはじまるか
2 うつ病を理解する
3 うつ病の入院治療の効果
4 うつ病の薬物療法:その1
5 うつ病の薬物療法:その2
6 うつ病の心理療法(精神療法)
7 うつ病が落ち着いてから治るまで
著者等紹介
広瀬徹也[ヒロセテツヤ]
1961年東京大学医学部卒。1966年「躁うつ病の経過に関する研究」で医学博士。1971年晴和病院医長。従来のうつ病とは異なる新しいタイプと出会い、「逃避型抑うつ」として1977年に論文発表、話題となる。1976年帝京大学医学部助教授、87年同教授。2002年帝京大学名誉教授、晴和病院院長。2007年同理事長。2012年同顧問。日本自殺予防学会監事、日本うつ病学会名誉会員など。晴和病院(新宿区)と土田病院(台東区)で外来診療を行っている
新尾二郎[アラオジロウ]
1979年東北大学経済学部卒。出版社勤務。経済・医学系の雑誌・書籍の編集出版に携わったのち、(自称)フリーエディター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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