精神科のくすりを語ろう〈その2〉患者による官能的評価の新たな展開

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精神科のくすりを語ろう〈その2〉患者による官能的評価の新たな展開

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  • サイズ A5判/ページ数 189p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784535984301
  • NDC分類 493.72
  • Cコード C3047

出版社内容情報

官能的評価(主観的服薬・投薬体験)によって「薬物を介した精神療法」が浮かび上がる。新たに11剤を取り上げた、待望の続編!


序章 官能的評価の臨床経過報告――あれから8年経ちました

「薬物は〈構造〉に効く」/「官能的評価」とは何か/官能的評価が生みだす双方向性のダイナミズム/精神医学と漢方医学のあわいで/「体質学」とは何か/「身体力動学」とは何か/体質学と身体力動学を活かす官能的評価/ナラティブの抽出、編集、そしてまた新たな価値の創出/「風通しのいい診療室」を目指して

本書活用に際しての注意点ーー「嗜薬」という現象について

ジェイゾロフト

緩やかな意欲上昇/双極II型障害のうつ状態に微量を用いる/不安の兆候をかき消すのに効果的か
/対人不安を軽減/パニック障害の予期不安をほどく/かえって無気力になるという副作用/セロトニン症候群・賦活症候群/瞬間的な離脱による副作用/「薬圧」の小さい薬/ずっと服み続けていける

サインバルタカプセル

ノルアドレナリン・セロトニン・ドパミンを上昇させる薬/スピーディな効果発現/吐き気・手足の震え・傾眠・口渇などの副作用/「そう言えば効いているのかも……」/過食が抑えられる、欲が減る/強迫に基づく書痙に効く/線維筋痛症に効果あり/痛みがかえって強まる場合も

リフレックス、レメロン

単純な不眠症はそう多くない/激しい眠気が時として仇になる/「いい塩梅の重石」/重くても、不快ではない/MARTAに似た食欲増進・傾眠/「カリフォルニアロケット燃料処方」とは/デジレルとリフレックス、似ているようで違う/セロトニン賦活による副作用/「何もせずまったりとしている状態に痛痒を覚えない人」にとっての安楽/性機能障害が出ない/「切れたスイッチが入らないようになる」眠気

レクサプロ

秋晴れのような穏やかで晴れやかな心地/脱力・傾眠傾向もある/吐き気・下痢・腹部不快感/不安・強迫に効く可能性/感情調整作用があるのか/プライマリケア現場での第一選択薬か

セパゾン

何が何でも服薬中止しようと足掻く方へ/悪夢をほどく/就寝中の歯ぎしりについて/いわゆる「マイナー酔い」について/パニック発作抑止の効果/軽い断薬症状について

セロクエル

コントミンとよく似た薬/不快な眠気をもたらさないために、少量から開始を/双極II型障害のうつ病相における第一選択薬/不安やイライラにただちに抗不安薬がいいのか/振動しながら次第に持ちあがっていく/恐怖・不快さの軽減/意外にも過食嘔吐を抑制する/強迫・嘔吐恐怖に効く/下痢型過敏性腸症候群に奏功する

ジプレキサ

急な躁転・うつ転を防ぐための安全弁/過食症を作りだす薬? それとも止める薬?/口渇などの抗コリン作用が出現することも/効果発現が早い薬/痛みの官能的評価収集の難しさ/胸部圧迫感の解消/自己省察が可能な統合失調症患者さんにのびやかな思考を

エビリファイ

ドパミン・セロトニンシステムスタビライザー/入眠にも効果あり/無気力になっても、苦しくない/過食症治療の主役の一つ/アカシジア・むずむず脚症候群などの副作用/効果発現早く、薬圧も少ない/治療者・患者さん相互の官能に鋭く訴えかける薬

コントミン、ウインタミン

微細量のさじ加減がわかるコントミンのポテンシャル/“不安”“イライラ”という言葉を咀嚼し腑分けする/傾眠・動作緩慢などの副作用/MARTAときわめて似た薬/二次的に、安楽をもたらし、疲れを解く/みぞおちの痛みに効く/適量を探りあてられたときにみられる現象/ボヤで火を消し止めた、理想的展開/薬物のポテンシャルを計るための漸増

リリカカプセル

疼痛の治療では、痛みのみに注目しない/眠気・めまいなどの副作用が頻出/ロキソニンの連用が引き起こす問題/すべての症状を消し去らないと気が済まぬ人へ

リボトリール、ランドセン

睡眠作用の陰と陽/衝動性のみならず、強迫性の緩和も/パニック発作の抑止・予期不安の解消という2つの効果/むずむず脚症候群によく効く/舌痛症に効果あり/妊娠とリボトリール/穏やかで冷静な思考を保てる薬/自身の内省力を高める作用があるか/病態をドラスティックに変える薬は「作為体験」のように認識される/「なくてはならない命綱のような薬」

終章 精神科薬物治療を成功に導くために
   ――精神科医・患者さん双方が知っておくとよいだろうこと




【著者紹介】
あいち熊木クリニック院長

内容説明

「患者さんと精神科医、双方の身体感覚を拓く」薬物治療とは…

目次

官能的評価の臨床経過報告―あれから8年経ちました
ジェイゾロフト
サインバルタカプセル
リフレックス、レメロン
レクサプロ
セパゾン
セロクエル
ジプレキサ
エビリファイ
コントミン、ウインタミン
リリカカプセル
リボトリール、ランドセン

著者等紹介

熊木徹夫[クマキテツオ]
1969年、京都市に生まれる。1995年、名古屋市立大学医学部医学科卒業。名古屋市立大学病院精神神経科、豊橋市民病院精神神経科、愛知医科大学付属病院精神神経科、矢作川病院などの勤務を経て、2007年7月より、あいち熊木クリニック院長。専門:精神病理学・漢方医学・思春期精神医学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

紫羊

7
精神科医は優れた読解力や表現力が必要な仕事だと思った。有名な精神科医に読書家が多いのも頷ける。2019/04/19

つなぐ

3
1とは別の薬を取り上げて、著者のクリニックで実際に服用している患者さんの薬剤を飲んだ感想に著者がコメントする形になっています。コメントを読むと、なるほど精神科医は患者の服用感をこういうふうに解釈して処方しているのか、この薬はこんな症状にも適用があるのかと色々な発見があります。精神科の薬を作用機序からではなく、どんなふうに考えて精神科医が処方しているかを知れる貴重な本です。そして患者の服用体験を知る事の重要性を知り、それをどう解釈するかの糸口となる本でもあります。2018/03/31

PIYOBLACK

0
医師に言っても違うと返されてしまう状況。それらが、他の患者さんたちにも同じように出ていることを知って気がラクになった。2015/12/09

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