イタリア精神医療への道―バザーリアがみた夢のゆくえ

個数:

イタリア精神医療への道―バザーリアがみた夢のゆくえ

  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2025年05月13日 23時04分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ A5判/ページ数 261p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784535984295
  • NDC分類 493.7
  • Cコード C3047

出版社内容情報

トレント(北部)地方の地域精神医療実践に邁進してきた著者とその地に住み、生きる意欲を取り戻した「愛すべき人たち」の物語。

この本をジャンカルロに捧ぐ


    まえがき――日本の読者へ  

    本書を推薦する――イタリア地域精神医療への思い……榎本 稔 

    謝 辞  

    共著者――ヤコポ・トマージ  


    レンツォ・デ・ステファニ――これまでの私の人生を、少しだけ 


第1部 イタリア地域精神医療およびトレントにおける取り組みの歴史
    1970-2015

  1 精神病院からイタリア地域精神医療への移行
    ――フランコ・バザーリアの改革とその周辺
  2 イタリア地域精神医療の誕生
    ――基本理念および良い治療方法
  3 トレント精神保健局の紹介
    ――ファーレ・アッシエーメ(みんなでやろう)運動とUFE

第2部 ある精神医療の歩み――ジャンカルロ~マウリッツィオ
    1978-2015

  1 ジャンカルロ
    ――「僕は、なんで、生きてるんだろう?」
  2 ジャンカルロからマウリッツィオへ
    ――世界は(おそらく)進んでいく
  3 マウリッツィオ
    ――人生への生還

FOTO トレント・それぞれの肖像――撮影:アレッシオ・コセール

第3部 善良なるマッティ(頭のおかしい者たち)の肖像

  ?@ マーラ:2つのほほ笑みは5滴のバリウムに勝る 
    ――温かく全員を迎えるということ
    精神科医からのポイント:最初の受付対応
    良い治療の実践:受付デスクと担当するUFEメンバー
    主人公たちはかく語りき
  ?A アニータ:腕の良い庭師は、根っこまで手入れをする  
    ――主人公としての家族
    精神科医からのポイント:家族について
    良い治療の実践:“家族会合サイクル”
    主人公たちはかく語りき
  ?B ミケーレ:「知らない人からドロップをもらうのは危険ですよ」  
    ――いつも決まった照会先があることの重要性
    精神科医からのポイント:明確な情報と、継続的で一貫した照会先
    良い治療の実践:ケースマネジャー
    主人公たちはかく語りき
  ?C パオロ:自分たちのテリトリーに興味を抱けば、状況は見えてくる
    ――それは質の問題だ 
    精神科医からのポイント:クオリティの継続的向上(MCQ)
    良い治療の実践:クオリティ向上グループと、そこから生まれた果実
    主人公たちはかく語りき
  ?D サルヴァトーレ:“頭のおかしい”人間だって家を持つ権利がある
    ――“A”は、住居(abitare)のA  
    精神科医からのポイント:住む場所
    良い治療の実践:居住支援マップと自由な共同生活
    主人公たちはかく語りき
  ?E ステファノ:我、参加する。故に我あり  
    ――治療プロセスを共有するということ 
    精神科医からのポイント:巻き込み、分かち合うこと
    良い治療の実践:PCC2(治療共有プロセス2)
    主人公たちはかく語りき
  ?F グイード:活動的な市民求む  
    ――地域精神医療の現場で煌めく良心:真に自発的なボランティア
    精神科医からのポイント:360度統合すること
    良い治療の実践:フルタイムの活動的な市民求む
    主人公たちはかく語りき
  ?G ジェシカ:精神病は感染する……そんな訳ありません  
    ――デマを信じる人こそ頭がおかしい:治療より啓蒙活動を
    精神科医からのポイント:啓蒙活動
    良い治療の実践:若い世代にしっかりアピールしよう
    主人公たちはかく語りき
  ?H レダ:なだめるのに、鞭はいらない  
    ――クライシスは、やってくるときにはやってくる
    精神科医からのポイント:急性期クライシス対応
    良い治療の実践:ホットシチュエーション・カルテで急性期症状に打ち勝つ
    主人公たちはかく語りき
  ?I マルコ:仕事を見つけた者は、宝を見つけた者  
    ――安定した仕事があるということ
    精神科医からのポイント:仕事について
    良い治療の実践:最後尾に位置している者たちが、最前線の仕事を行うこと
    主人公たちはかく語りき
  ?J ミレッラ:1回、10回、10万回、“頭のおかしい”仲間と旅をして  
    ――ファーレ・アッシエーメが実現する常軌を逸したイベント
    精神科医からのポイント:ファーレ・アッシエーメの持つ美しいエネルギー
    良い治療の実践:ファーレ・アッシエーメの旅
    主人公たちはかく語りき

第4部 180号法に跡継ぎ誕生

  ?@ 私は180号法――雨の中、誕生したのです  
  ?A イタリア下院議会法案第2233号――提出趣旨  
  ?B 180号法を成立させたイタリア  
    ――いよいよ次は“181”…いや“2233”号法を!


    訳者あとがき……………花野真栄  

    著者略歴

【著者紹介】
イタリア・トレント精神保健センター長

内容説明

トレント発・地域精神医療の究極のカタチ。

目次

第1部 イタリア地域精神医療およびトレントにおける取り組みの歴史1970‐2015(精神病院からイタリア地域精神医療への移行―フランコ・バザーリアの改革とその周辺;イタリア地域精神医療の誕生―基本理念および良い治療方法 ほか)
第2部 ある精神医療の歩み―ジャンカルロ~マウリッツィオ1978‐2015(ジャンカルロ―「僕は、なんで、生きてるんだろう?」;ジャンカルロからマウリッツィオへ―世界は(おそらく)進んでいく ほか)
第3部 善良なる“マッティ(頭のおかしい者たち)”の肖像(マーラ:2つのほほ笑みは5滴のバリウムに勝る―温かく全員を迎えるということ;アニータ:腕の良い庭師は、根っこまで手入れをする―主人公としての家族 ほか)
第4部 180号法に跡継ぎ誕生(私は180号法―雨の中、誕生したのです;イタリア下院議会法案第2233号―提出趣旨 ほか)

著者等紹介

デ・ステファニ,レンツォ[デステファニ,レンツォ] [De Stefani,Renzo]
1948年ローマ生まれ。1972年国立シエナ大学医学部卒。1976年国立ペルージャ大学精神医学専門課程修了。イタリアの精神病院を閉鎖に導いた180号法成立の原動力となった、フランコ・バザーリアの精神医療改革運動に参加。当時バザーリアの下に集った、多くの若い弟子の一人であった。シエナ精神病院、ペルジーネ精神病院に勤務。1980年から1990年にかけて、トレンティーノ州の渓谷地域にある、クレス精神保健機関の指揮を務める。イタリアにおける初の地域精神医療発足の運動に精力的に携わる

トマージ,ヤコポ[トマージ,ヤコポ] [Tomasi,Jacopo]
1983年パドヴァ生まれ。トレント在住。フィレンツェにてジャーナリズムを専攻し大学卒業。2014年よりプロのジャーナリスト。2004年よりトレント州の地元新聞・雑誌の記者として、政治からスポーツまで多くのテーマを担当。2012年より精神医療分野に関わり、ファーレ・アッシエーメ運動に感銘を受ける。UFEに関する記事を執筆。当事者や家族との温かい交流を通し、その可能性と他者を受け入れる姿勢の重要性について学ぶ。現在トレントのエリクソン出版社の出版局広報部で教育関係、社会福祉分野を担当

花野真栄[ハナノマサヒデ]
1973年福岡生まれ。その後岡山、名古屋、徳島、東京に移り住む。上智大学比較文化学部卒、国立ローマ大学“ラ・サピエンツァ”ラウレア課程(院レベル)修了。専門は比較文化・文化戦略。異文化間での魅せ方の違いに着目。日本文化を異文化圏で魅せるための方法や説明を研究。イタリアでは映画『ラストサムライ』等の伊語吹替・字幕監修、伊国営TV(RAI)での日本文化紹介プログラムや、日本風に舞台演出した「ハムレット」等のイタリア人舞台監督補助に携わる。現在、1級知的財産管理技能士、行政書士。2013‐2014年経産省クールジャパン・プロデューサー(倉敷市児島の国産ジーンズのプロモーション)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

弥太郎岩崎。

1
この本では現実面、イタリアの地域精神保健福祉も最初は精神病院廃止だけだった所から'Fare assieme'(みんなでやろう)というテーマを中心において住民と専門職者と当事者とその家族とが協働をして、結果として社会的なムーブメントを伴って整備させていった経緯。最初は徹底的に苦情を聞き入れることから初め、地域で急性の人から働けるまで調子が良い人を全員支える対応のためのミーティングの仕方など日本の地域集団例町内会やPTA等と段違いな受容の頑張りに驚く。Renzo de Stefani氏の性格が伝わる日本語訳。2016/12/29

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/9838739
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品