オープンダイアローグ

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  • サイズ A5判/ページ数 231p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784535984219
  • NDC分類 493.72
  • Cコード C3011

出版社内容情報

フィンランド発、急性期精神病に24時間以内に介入し、対話中心で治療する実例とシステムを紹介した初の基本的テキストの決定版!

序文

はじめに

ネットワークとダイアローグについての序論

第1章 〈対話〉、それは専門家ネットワークと個人的なネットワークのあいだ、あるいはそれぞれの内の境界に生まれる

第2章 ネットワーク・ミーティングを阻むもの

第3章 オープン・ダイアローグによる危機介入

第4章 未来を想定して不安をなくす対話法「未来語りのダイアローグ」(Anticipation Dialogues)

第5章 2つの対話、その異同、そして対話性について

第6章 〈対話〉はどのようにして苦悩を癒すのか

第7章 〈対話〉について、そして、応答の技法

第8章 〈対話〉を用いたネットワーク・ミーティングの有効性

第9章 さらなる研究と実践へ

終章 エンパワメントに向けて

監訳者あとがき

【著者紹介】
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目次

第1部(“対話”―それは専門家ネットワークとパーソナル・ネットワークのあいだ、あるいはそれぞれの内の境界に生まれる;ネットワーク・ミーティングを阻むもの)
第2部(オープンダイアローグによる危機介入;未来を想定して不安をなくす対話法―「未来語りのダイアローグ」(Anticipation Dialogues)
2つの対話、その異同、そして対話性について
“対話”はどのようにして苦悩を癒すのか)
第3部(“対話”について、そして応答の技法;“対話”を用いたネットワーク・ミーティングの有効性;さらなる研究と実践へ)

著者等紹介

セイックラ,ヤーコ[セイックラ,ヤーコ] [Seikkula,Jaakko]
ユヴァスキュラ大学心理学部教授、臨床心理士、家族療法士

アーンキル,トム・エーリク[アーンキル,トムエーリク] [Arnkil,Tom Erik]
フィンランド国立健康&福祉研究所研究教授

高木俊介[タカギシュンスケ]
1957年生まれ。京都大学医学部卒業。日本精神神経学会で「精神分裂病」の病名変更を掲げ、2002年「統合失調症」となる。2004年、たかぎクリニックを開業、ACT事業を展開し、チームによる精神障害者の在宅ケアをおこなう

岡田愛[オカダアイ]
竹村診療所・たかぎクリニック勤務、臨床心理士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Koichiro Minematsu

49
オープンダイアローグはフィンランドで精神病棟からの脱施設化を進めてきたという背景はあるものの、対話による応答性の獲得は、ソーシャルネットワークの重要性につながる。その現場から未来につながるのは、対話の意思、自他の関係、世界との関係へと変革していく意志である。2023/01/04

ワッピー

21
OPD関連5冊目。提唱者2人による論文を翻訳したもっとも正統な本だが、これまで読んだ中では一番難解でとりつきにくかった。OPDに至るまでの試行錯誤を、バフチンから説き起こす言語・ネットワークについての思想的な推移の歴史に絡めて解説。あわせて「未来語りのダイアローグ」の手法についても比較しており、フィンランドでのネットワーク・ミーティングの定着ぶりには感嘆。実際のセッションの一部を提示して実施の様子もわかるが、最初にこれに当たっていたら不勉強なワッピーは挫折したかも。エピローグのまとめを一部省略して転記↓2019/07/27

きくらげ

12
対話の構造自体をデザインするだけで対話自体が治療になるという実践。精神病に対してここまで有効かと思うぐらい脅威的な効果がある。たしかに欠如モデル的な評価、解釈、管理によるモノローグ化を避けて、患者の言葉に寄り添った思考をしてくれるコミュニティがあったならば、経験に照らしても危機は乗り越えられそう。専門知の脱構築を行うこの手法は精神医学研究の依拠する科学性と中央集権管理体制の限界を浮き上がらせてもいる。質が異なるコミュニケーションの場を作る手つきは、多数間での意志決定に携わる人間全てにとって一読の価値あり。2019/01/05

袖崎いたる

6
頼むから訳者あどかきだけでも読んでくれって言いたい。そんなひとが無限にいるような気がする。2018/08/29

ブルーツ・リー

5
オープンダイアローグというのは、やはりポストモダンというか、治療者によって方針や、最終的な目標まで変わってしまう療法という印象を受けた。 この本の場合では、一応、病気の治療を目指し、かつ、薬物療法を否定していないが、国内の治療者に置いては、対話が続いて行くこと自体が目標で、治療を目指すものではないと明言している専門家も居る。 対話が精神科の治療に大切だ。という点に関しては皆同じなのだが、それ以外の面が、見事に、バラバラ。 統一を目指さない辺りがポストモダンなのかも知れないが、本当にこれでいいのだろうか。2023/09/16

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