うつ病医療の危機

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  • サイズ A5判/ページ数 243p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784535984110
  • NDC分類 493.76
  • Cコード C3047

出版社内容情報

診断や薬物療法等の問題点・限界に鋭く切り込み、あるべき診療の方向性を明らかにする。うつ病医療を立て直すためにできることとは。


第1部 うつ病の混乱
A 診断をめぐって
 ●うつ状態とうつ病診断の変遷
 ●うつ病の混乱――科学・社会・経済のはざまで
 ●早期診断・早期治療の功罪
 ●日常臨床における診断の混乱にどう対応するか
  ーー抑うつ症候群の形成機序と疾病分類問題

B 治療をめぐって
 ●うつ病診療において心理療法以前に行うこと
 ●「うつ病が治る」とはどうなることか
 ●うつ病の転帰に関するエビデンス
 ●なぜ薬物療法偏重となるか
 ●プライマリケア医の抗うつ薬の使い方に警鐘を鳴らす

C 職域のメンタルヘルスとの関係
 ●職場のメンタルヘルス講演は適切か
 ●うつかなまけかが問題となる人ーー精神科医の立場から

第2部 薬物療法が抱える問題
 ●薬物療法偏重と誤診
 ●向精神薬療法と自殺リスク
 ●向精神薬長期服用時の副作用と治療終結
 ●精神科臨床におけるEBMの意義と今後の課題

第3部 うつ病医療を立て直す
 ●内科医に求められるうつ病治療
 ●精神科医教育への危惧
 ●精神科医療における地域連携
 ●うつ状態の地域連携クリティカルパス

第4部 患者さんとご家族へ
 ●抗うつ薬によるうつ病治療が必要な時
 ●主治医以外の意見を求めたほうがよいとき

内容説明

精神医療の透明化、地域連携、精神科医教育。これらの抜本的改革こそ、現状を打開する3つの鍵。どう立て直したらよいのか。

目次

第1部 うつ病の混乱(診断をめぐって;治療をめぐって;職場のメンタルヘルスとの関係)
第2部 薬物療法が抱える問題(薬物療法偏重と誤診;向精神薬療法と自殺リスク;向精神薬長期服用時の副作用と治療終結;精神科臨床におけるEBMの意義と今後の課題)
第3部 うつ病医療を立て直す(内科医に求められるうつ病治療―ガイドラインの活用;精神科医教育への危惧;精神科医療における地域連携;うつ状態の地域連携クリティカルパス)
第4部 患者さんとご家族へ(抗うつ薬によるうつ病治療が必要なとき;主治医以外の意見を求めたほうがよいとき)

著者等紹介

宮岡等[ミヤオカヒトシ]
北里大学医学部精神科学主任教授。北里大学東病院副院長。高知県生まれ。1981年慶應義塾大学医学部卒業。1988年慶應義塾大学大学院博士課程修了。慶應義塾大学病院、東京都済生会中央病院、昭和大学医学部精神科講師、助教授を経て、1999年5月より北里大学教授(医学部精神科学主任教授)、2006年4月北里大学東病院副院長を兼務。第110回日本精神神経学会学術総会会長(2014年6月)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Asakura Arata

1
うつ病の診断治療をしっかりやりましょうという本。確かにDSM診断はⅣまでは5軸で診断しなければ意味がない。DSM5ではどうなるのか。ディメンション診断の定義が、いまいちよくわからん。DSM5はディメンション診断であると言っている人もいるが...。「スペクトラム診断」っつーのもあるのか。 あと誤植が多いなあ。スキャナーでの取り込みエラーではないかと思われるようなものも目立った。2014/07/02

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