出版社内容情報
診断や薬物療法等の問題点・限界に鋭く切り込み、あるべき診療の方向性を明らかにする。うつ病医療を立て直すためにできることとは。
第1部 うつ病の混乱
A 診断をめぐって
●うつ状態とうつ病診断の変遷
●うつ病の混乱――科学・社会・経済のはざまで
●早期診断・早期治療の功罪
●日常臨床における診断の混乱にどう対応するか
ーー抑うつ症候群の形成機序と疾病分類問題
B 治療をめぐって
●うつ病診療において心理療法以前に行うこと
●「うつ病が治る」とはどうなることか
●うつ病の転帰に関するエビデンス
●なぜ薬物療法偏重となるか
●プライマリケア医の抗うつ薬の使い方に警鐘を鳴らす
C 職域のメンタルヘルスとの関係
●職場のメンタルヘルス講演は適切か
●うつかなまけかが問題となる人ーー精神科医の立場から
第2部 薬物療法が抱える問題
●薬物療法偏重と誤診
●向精神薬療法と自殺リスク
●向精神薬長期服用時の副作用と治療終結
●精神科臨床におけるEBMの意義と今後の課題
第3部 うつ病医療を立て直す
●内科医に求められるうつ病治療
●精神科医教育への危惧
●精神科医療における地域連携
●うつ状態の地域連携クリティカルパス
第4部 患者さんとご家族へ
●抗うつ薬によるうつ病治療が必要な時
●主治医以外の意見を求めたほうがよいとき
内容説明
精神医療の透明化、地域連携、精神科医教育。これらの抜本的改革こそ、現状を打開する3つの鍵。どう立て直したらよいのか。
目次
第1部 うつ病の混乱(診断をめぐって;治療をめぐって;職場のメンタルヘルスとの関係)
第2部 薬物療法が抱える問題(薬物療法偏重と誤診;向精神薬療法と自殺リスク;向精神薬長期服用時の副作用と治療終結;精神科臨床におけるEBMの意義と今後の課題)
第3部 うつ病医療を立て直す(内科医に求められるうつ病治療―ガイドラインの活用;精神科医教育への危惧;精神科医療における地域連携;うつ状態の地域連携クリティカルパス)
第4部 患者さんとご家族へ(抗うつ薬によるうつ病治療が必要なとき;主治医以外の意見を求めたほうがよいとき)
著者等紹介
宮岡等[ミヤオカヒトシ]
北里大学医学部精神科学主任教授。北里大学東病院副院長。高知県生まれ。1981年慶應義塾大学医学部卒業。1988年慶應義塾大学大学院博士課程修了。慶應義塾大学病院、東京都済生会中央病院、昭和大学医学部精神科講師、助教授を経て、1999年5月より北里大学教授(医学部精神科学主任教授)、2006年4月北里大学東病院副院長を兼務。第110回日本精神神経学会学術総会会長(2014年6月)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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