メタ認知療法―うつと不安の新しいケースフォーミュレーション

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  • サイズ A5判/ページ数 395p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784535983472
  • NDC分類 146.8
  • Cコード C3011

内容説明

世界各国で翻訳が進むメタ認知療法の実践的マニュアル、待望の出版。心のモードを制御するメタ認知にアプローチし、うつと不安からクライエントを解放する秘訣がここにある。

目次

メタ認知療法の理論と特質
アセスメント
メタ認知療法スキルの基盤
注意訓練法
ディタッチト・マインドフルネスの技法
全般性不安障害
心的外傷後ストレス障害
強迫性障害
大うつ病性障害
メタ認知理論とメタ認知療法のエビデンス
結びの考察

著者等紹介

ウェルズ,エイドリアン[ウェルズ,エイドリアン][Wells,Adrian]
英国のマンチェスター大学(臨床実験精神病理学)とノルウェー王国トロンハイムのノルウェー科学技術大学(臨床心理学)における教授を兼任。とくに不安障害における精神病理学的メカニズムの解明と認知行動療法の進展に寄与していることで、世界的に知られている。メタ認知療法の考案者であり、130以上の学術論文や著書を出版している。雑誌Behavioural and Cognitive PsychotherapyとCognitive Behaviour Therapyの共同編集者であり、認知療法アカデミーの創立人でもある

熊野宏昭[クマノヒロアキ]
1960年、石川県生まれ。1985年、東京大学医学部卒。1995年、東京大学博士(医学)。東京大学心療内科医員、東北大学大学院医学系研究科人間行動学分野助手、東京大学大学院医学系研究科ストレス防御・心身医学(東京大学心療内科)助教授・准教授を経て、2009年4月から、早稲田大学人間科学学術院教授、同年11月より、早稲田大学応用脳科学研究所所長を兼任。認知行動療法、応用脳科学、行動医学が専門。臨床面では、生活習慣病、摂食障害、不安障害、うつ病などを対象に、薬物療法や面接治療に加え、アクセプタンス&コミットメント・セラピー(ACT)、MCT、マインドフルネスなどを用いている

今井正司[イマイショウジ]
1976年、岐阜県生まれ。2004年、早稲田大学人間科学部人間基礎科学科卒。2009年、早稲田大学博士後期課程修了(博士:人間科学)。日本学術振興会特別研究員(DC・PD)、早稲田大学応用脳科学研究所研究助手・講師(次席研究員)を経て、2012年4月から、名古屋学芸大学ヒューマンケア学部講師、早稲田大学応用脳科学研究所招聘研究員を兼任。認知行動科学、認知臨床心理学、応用脳科学が専門。臨床面では、不安障害やうつ病などを対象にMCTを用いたカウンセリングを行っている

境泉洋[サカイモトヒロ]
1976年、宮崎県生まれ。1999年、宮崎大学教育学部卒。2005年、早稲田大学博士(人間科学)。志學館大学大学院心理臨床学研究科講師を経て、2007年4月から徳島大学総合科学部准教授、2009年4月より徳島大学大学院ソシオ・アーツ・アンド・サイエンス研究部准教授。ひきこもり、認知行動療法、コミュニティ心理学が専門。ひきこもり状態にある人とその家族に対する認知行動療法による支援について研究を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ひろか

6
メタ認知療法のマニュアル本。理論、各病気別の考え方と介入法についてまとめられている。何らかの精神的な失調をきたしている場合には、認知の内容ではなく、その認知にどのように対処しているか=メタ認知をターゲットとしている。技法自体は、ACTとも類似している。監訳者の熊野先生によれば、メタ認知療法は、認知の機能に注目しているものの、メタ認知の内容を変えようとする点で、いわゆる第三世代ではないという。確かに、実際に起こっていることは、ACTとも重複するであろうが、考え方自体は認知心理学をベースとしていて、認知療法の2012/09/09

みおりえんぬ

5
思考が問題なのではなく、思考への反応が問題なのである。理論的な部分はわかりやすかった。まったく頭に入ってこなかった部分もあり。2周目読もう。臨床的にも役に立つと思う。エッセンスだけでも持っておきたい。2015/09/27

つなぐ

2
メタ認知への着目は従来の認知行動療法の中でもあるので、特徴はATTという認知機能そのものを改善するプログラムとDMというマインドフルネスな心のモードがあるという事を言葉からイメージ想起させる体験させてみるところだと思います。ATTは自分の心が反芻や心配で支配されて行動が起こせない時に、音に注意を向けることで心のモードを切り替えていくことが出来るので、使いやすい技法だと思います。いくつかの精神疾患について、そのメタ認知モデルが紹介されていて、メタ認知的な仕組みからの疾患理解にも使えそうです。2016/07/08

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