感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
春風
11
これは名著ですよ。かつては国民病とまで言われながら、今ではほぼ忘れられた病気、結核。今はにぎやかな湘南海岸がサナトリウムの立ち並ぶ療養の地だった頃から、化学療法の登場によるサナトリウムの終焉までを、文豪たちのエピソードも交え、膨大な取材で描き出した労作。2018/12/14
ひねもすのたり
1
「結核」を触媒にして、日本の近代全体を捉えていて興味深く読めました。 良書だと思います。 湘南といえば私たちの世代ではサザン・オールスターズですが、『太陽の季節』以前はサナトリウムの町だと知って驚きでした。 そういえば徳富蘆花の『不如帰』も逗子が舞台だったような気がします。 加えて、清瀬にやたらと病院が多い謎も解決しました。 2012/02/12
ぽふぽふ
0
南湖院という結核療養所が、かつて茅ヶ崎に存在していたという事は耳にしていたが、意外とこの施設について扱った書籍は少ないと思う。 この本はかつて逗子市から平塚市の間に存在した12のサナトリウムの歴史と、清瀬に存在した15ヶ所もの結核療養所の成り立ちや歴史を記載している。明治以降の結核療養の全体像を得るには非常にわかりやすい本である。しかし南湖院という一施設の概要や歴史を詳しく説明した本ではない…結核療養者の希望の地…南湖院…詳しくわからないからこそかつて存在した巨大結核療養施設に惹かれてしまうのかもしれない2026/07/03
Bücherwurm
0
結核という病からみる日本近代史。湘南海岸と清瀬、なぜそこなのか、またその後の発展・衰退の経緯が、俯瞰的に理解できる。インパクトがあったのは、清瀬は日本で最もNHKラジオ講座のテキスト(放送大学だったか?)が売れる地域として知られる…というくだり。いや、それは知らん。2019/08/29




