内容説明
三千年の伝統を誇る中国の漢方医学書や養生書から日常生活に役立つ記述を集め、それに、生まれつき病弱ながら当時としては“超長寿”である八十四歳まで生きた益軒先生自身の体験と知識を加味したこの『養生訓』には、時代を超えた真理と智恵が隠されているのです。
目次
第1章 養生の道
第2章 飲食
第3章 酒・お茶・タバコ
第4章 色欲
第5章 五官・居住・睡眠・あんま
第6章 大小便・入浴
第7章 病気の予防
第8章 医者と医術
第9章 薬の用い方
第10章 老人・小児の養生
第11章 針灸療法
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
神太郎
25
古本市にて、何かないかなと覗いてみると、この本がこっそりと下の方に置かれていた。これも何かの縁と思い、購入。古典医学文献からの引用や益軒の私見を交えながらなので、なかなか面白く、時に「それほんと?」とか思いながらも読了できた。江戸期の日本の健康観や治療、医術をするものの心得等が理解できて実によろしい。今以上に人を救うというのは死と隣り合わせだったわけだから、この位厳しい姿勢でないと単なる人殺しになってしまうのだろう。参考にすべき所とそうでないのを上手く取捨選択し活かしていきたいものだ!2020/11/08
お米ビール
2
永年心の積ん読だった本。中医学勉強で自分的に良いタイミングで読めた。内欲を忍び、外邪を防げ、と真理しかなかった。84歳でこれを著した益軒先生は養生を体現されているなぁと思った。2023/11/04
Asakura Arata
1
中医学の専門用語が、意外と出てくる。これをもとに引きこもり向けの、現代養生訓を作ろうと思ったが、あまりにもストイックすぎる内容になりそうなので、挫折した。2013/10/14
モート
1
口語だけあって、話を聞いているようで読みやすいですね(๑・̑◡・̑๑)。食べ合わせのところなど、現代と照らし合わせて根拠とともに否定するべきところは否定しています。。。追記、3.31.19。 (74)「自らを欺かない」。自らを欺くというのは真の姿ではない。知っていてこれを行わないのは自らを欺いているのである。知っている心が本当でないからである。とある。今までのわたしには心が本当でないことが沢山ある。2018/08/23