内容説明
「特殊教育」から「特別支援教育」への転換、児童虐待の激増、スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーの導入など、学校教育現場は、そのシステムも実態も激しく変貌し続けている。子どもも保護者も、そして教師も、まるでジェットコースターに乗せられているかのようだ。…相談窓口からみえる子どもの「そだち」と「こころ」。
目次
心理援助の定点
終わりのある相談・終わりのない相談―継続可能な支援のあり方
地域のサポートネットワーク―よりよく結び合うために
待つ相談・出向く相談
子育て支援カウンセラー活動・その後―保育者へのアンケート調査から
支援する人を支援する(支援する人を疲弊させないために;学校におけるボランティアを支える)
学校が心理援助職に求めるもの―訪問相談の場合
保護者面接を考える―援助者と当事者とのはざまで
「問題が起きる」ということ
「告知」がもたらすもの―自分の発達特性を知る
教師と心理援助職のあいだ
生活の中の心理援助―すくーるカウンセラーのあり方と役割を考える
教育相談の今とこれから
著者等紹介
高野久美子[タカノクミコ]
1958年東京生まれ。1991年東京大学大学院教育学研究科教育心理学専攻博士課程単位取得満期退学。臨床心理士。保健所心理判定員、大学学生相談室相談員などを経て、1997年より東京都文京区教育センター教育相談室主事(心理)として勤務。幼稚園年代から高校生年代までの子どもと保護者、教員を対象とした教育相談や教員研修を担当。2005年、創価大学教育学部助教授(2009年、同教授)。大学院では、臨床心理専修コースにおいて、主に教育分野における臨床心理学について教えている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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