出版社内容情報
2016年のアメリカ大統領選挙以降、フェイクニュース、陰謀論、そして誤情報が注目されています。また、コロナ禍においては誤情報の拡散(インフォデミック)が世界を席巻しました。この状況を受けて、近年では欧米を中心に誤情報の研究が加速しています。本書ではこの分野の第一人者が、科学の視点で誤情報を体系的に分析し、インターネットやSNSにおける実態や位置付けを取り上げます。また、誤情報を信じてしまう理由、共有してしまう理由を、特に心理学的な研究や知見により分かりやすく解説します。その上で、どうすれば騙されないか、「社会」と「個人」の2つのレベルに分けて紹介します。
【目次】
プロローグ
第1部 誤情報とは何か
第1章 誤情報の定義
1.1 はじめに
1.2 フェイクニュース、誤情報、偽情報、悪意のある情報…
1.3 「本物のニュース」という問題
1.4 誤情報の定義
1.5 結論
第2章 誤情報の歴史
2.1 はじめに
2.2 動物は嘘をつくのか?
2.3 人類と誤情報のあゆみ
2.4 結論
第3章 誤情報には本当に問題があるのか
3.1 はじめに
3.2 視点 #1:まあ、大丈夫(かもしれない)
3.3 視点 #2:いや、やっぱり問題だ
3.4 ケーススタディ:ロシア・ウクライナ戦争における情報戦
3.5 結論
第2部 誤情報をなぜ信じ、拡散するのか
第4章 なぜ人は誤情報を信じ、拡散するのか
4.1 はじめに
4.2 なぜ人は誤情報を信じてしまうのか?
4.3 なぜ人は誤情報を共有するのか?
4.4 結論
第5章 エコーチェンバーとフィルターバブル
5.1 はじめに
5.2 エコーチェンバーとフィルターバブル
5.3 視点 #1:エコーチェンバーは深刻な問題をはらんでいる
5.4 視点 #2:エコーチェンバーの問題は誇張されている
5.5 では、エコーチェンバーをどう捉えるべきか?
5.6 結論
第3部 誤情報にだまされないために
第6章 法令と規制
6.1 はじめに
6.2 世界で広がる誤情報対策
6.3 デジタルサービス法(EU)
6.4 オンライン安全法案(イギリス)
6.5 アメリカ合衆国
6.6 結論
第7章 誤情報に対抗するための介入策
7.1 はじめに
7.2 誤情報に対抗する介入策
7.3 ブースト
7.4 ナッジ
7.5 デバンキングとファクトチェック
7.6 (自動処理による)コンテンツへのラベル付け
7.7 誤情報への介入策を再考する
7.8 結論
第8章 誤情報対策:我々のアプローチと検証
8.1 はじめに
8.2 誤情報に対する心理学的な「ワクチン」
8.3 心理学的予防接種に副作用はあるか?
8.4 結論
引用文献
内容説明
人は不確かな情報をなぜ信じるのか、どのように惑わされるのか、どうすれば騙されないか。いま、世界を席巻するフェイクニュースや陰謀論。そもそも「誤情報」はなぜ広まってしまうのか。その定義や歴史から拡散してしまう理由、誤情報対策までを、第一人者が解き明かす!
目次
第1部 誤情報とは何か(誤情報の定義;誤情報の歴史;誤情報には本当に問題があるのか)
第2部 誤情報をなぜ信じ、拡散するのか(なぜ人は誤情報を信じ、拡散するのか;エコーチェンバーとフィルターバブル)
第3部 誤情報にだまされないために(法令と規制;誤情報に対抗するための介入策;誤情報対策:我々のアプローチと検証)
著者等紹介
ルーゼンビーク,ジョン[ルーゼンビーク,ジョン] [Roozenbeek,Jon]
ケンブリッジ大学講師
ヴァン・ダー・リンダン,サンダー[ヴァンダーリンダン,サンダー] [van der Linden,Sander]
ケンブリッジ大学教授、ケンブリッジ社会意思決定研究所所長
加納安彦[カノウヤスヒコ]
名古屋大学環境医学研究所MIRAIC‐未来の医学研究センター助教(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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