出版社内容情報
優れた業績を挙げた女性科学者に贈られる「猿橋賞」。高校生・大学生や若手研究者に向けて、受賞者たちが研究者人生を語ります。
目次
興味に支えられて(第21回)永原裕子
猿橋先生との出会いそしてその後(第22回)眞行寺千佳子
天命に任せて、その中で人事を尽くす(第23回)深見希代子
三世代の衝突型加速器とともに(第24回)小磯晴代
数学の時代到来?(第25回)小谷元子
前例を作り、道を創る(第26回)森郁恵
発見のわくわくを糧に(第27回)高藪縁
若い女性研究者の方へ―もし参考になれば幸いです(第28回)野崎京子
私のRNA研究と来し方行く末を語ってみる(第29回)塩見美喜子
発生生物学とともに生きる楽しさ(第30回)高橋淑子
古気候の謎に挑んで(第32回)阿部彩子
原子核理論研究の楽しさ(第33回)肥山詠美子
どこまでも私らしく(第34回)一二三恵美
研究者としての道のり―植物の発生の謎に迫る(第35回)鳥居啓子
古生物学者、猿橋賞をいただきました!(第36回)佐藤たまき
見えないものに気づきたい(第37回)石原安野
地殻の絶対応力場の推定を目指して(第38回)寺川寿子
受賞者としての責務(第39回)梅津理恵
私が素粒子物理学者になったわけ(第40回)市川温子
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
今庄和恵@マチカドホケン室コネクトロン
12
私が初めて猿橋賞を知ったのは受賞された方のインタビューを読んだとき。巻末受賞者リストを見てもどの方だったのか思い出せない(バカ)。どなたも結婚出産との両立、そしていかに研究費を確保するかの苦労に触れられている。猿橋賞とはいわば芥川賞、その看板で前述の苦労がちょっとでも軽減されるなら、それは賞を設立した猿橋先生の本意であろう。研究現場での写真の生き生き度に、こんな画像他で見たことないな、それは女性科学者が取り上げられる機会の少なさゆえではないか、優秀な女性ほど乗り越えなくてはいけない壁が高いとは。2021/07/17
oritako
2
とっても勇気づけられた本だった!研究者の方々が自分の研究について書かれているものは、それが自分の専門外であってもとても面白い。楽しくて面白くてたまらないことが伝わるからだろうか。 女性の研究者ということで、出産や育児のライフイベントにふれられていることも多かった。産休が苦痛で、生後6週間で研究室に戻れたときに救われた、といったエピソードには共感しかない。 いくつかしおりをはさんだままにした。くじけそうになったら読み直そう。2021/11/08
skr-shower
2
パラパラと。今はどうなのか、女子校以外で女子に理系を勧める先生は少なかったような…周りの不理解を物ともせず進むにはまだまだ大変そうです。猿橋先生が居なければ、励みの賞もなかったのだ。2021/07/11
渓流
1
もう少し業績の紹介があったらと思うが、受賞記念の思いだったり、後輩女性科学者へのメッセージなら致し方ないか。2021/07/07
林芳
0
読んでまず感じたのは、どなたも親が線路をひいて導いたというのがないこと。自らの関心あることや得意なことを突き進んできています。そうでなければ、このようなある意味マイノリティのような道を歩み続けることは出来なかった訳で。2022/05/21