出版社内容情報
日本の素粒子論を拓いた3人組、湯川秀樹、朝永振一郎、坂田昌一を通して、「いかに研究がなされたか」を描き出す珠玉の一冊。
[著者からのコメント]
物理の20世紀は
英雄の時代だった!
英雄たちは いかに研究したか?
答は正史ではなく
外史の中にある
しからば外史とは何か?
答は本書にある!!
亀淵 迪
[出版社からのコメント]
20世紀初頭に綺羅星のごとく登場し、量子力学を創始した物理学者
ハイゼンベルク、パウリ、ディラック
そして、日本では、戦前・戦後の混乱期において素粒子論を開拓した
湯川秀樹、朝永振一郎、坂田昌一
――に直接かかわり、影響を受けた著者のみが語ることのできる真相をここに。
著者は、朝永振一郎氏の研究を継承し、くりこみ理論の進展に大きく寄与してきました。本書には、著者のみが知り得るさまざまなエピソードや貴重な写真を収録し、これらを通して、20世紀における量子力学から素粒子論に至る新たな一面を眺望することができます。
[江沢洋氏による解説あり]
第1部 くりこみ理論誕生のころ
第1章 場の理論の宿痾
第2章 荒廃からの始動
第3章 東京・名古屋・シェルター島
第4章 ダイソン理論に向けて
第5章 E研でのくりこみ研究
第6章 断想若干
第2部 量子物理学の創始者たち
第1章 人間ボーア
第2章 対比としての朝永と湯川
第3章 グラムシの言葉と湯川・朝永・坂田
第4章 量子力学の誕生――ヘルゴランド1925
第5章 シュレーディンガーの衝撃波
第6章 一堂に会した量子力学の創始者たち
第7章 戯劇‘GHOST基研にあらわる’上演を巡って
解説 くりこみ理論とは――簡単なモデルで 江沢 洋
1 電子の電磁的質量
2 くりこみ理論とはどんなものか
3 真空偏極
4 素粒子論年表
亀淵 迪[カメフチ ススム]
著・文・その他
内容説明
量子力学を創った3人組―ハイゼンベルク、パウリ、ディラック、そして日本の素粒子論を拓いた3人組―湯川秀樹、朝永振一郎、坂田昌一を通して、「いかに研究がなされたか」を描き出す。これら3人組の謦咳に接した著者のみが語りえる真相をここに。
目次
第1部 くりこみ理論誕生のころ(場の理論の宿痾;荒廃からの始動;東京・名古屋・シェルター島;ダイソン理論に向けて;E研でのくりこみ研究 ほか)
第2部 量子物理学の創始者たち(人間ボーア;対比としての朝永と湯川;グラムシの言葉と湯川・朝永・坂田;量子力学の誕生―ヘルゴラント1925;シュレーディンガーの衝撃波 ほか)
著者等紹介
亀淵迪[カメフチススム]
1927年、石川県生まれ。1950年、名古屋大学理学部物理学科卒。コペンハーゲン大学ニールスボーア研究所(1956年~1958年)、ロンドン大学インペリアルカレッジ(1958年~1963年)で研究。その後、東京教育大学(現筑波大学)助教授、教授。理学博士。筑波大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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