内容説明
馴れ親しんだ物語の中に作家の素顔がかくれんぼ…。数学的発想からキャロル作品のドクケをゲドクするミラクルハテナ集。
目次
0 キャロルってどんな人?
1 不思議の国のハテナ?
2 小さなハテナ?大きなハテナ?
3 選挙やスポーツのハテナ?
4 論理の国のハテナ?
5 ジャムの中のハテナ?
6 ベッドで考えるハテナ?
7 罪と罰のハテナ?
∞ キャロルってどんな数学者?
著者等紹介
細井勉[ホソイツトム]
1937年静岡県藤枝市に生まれる。1964年東京大学理学部数学科を卒業。1966年東京大学大学院理学研究科修士課程を修了。理学博士。その後、東京大学、津田塾大学、東京理科大学に勤務し、2003年3月東京理科大学を退職
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
evifrei
7
キャロルの著名作を数学的に解説する。キャロルは作家の他、数学講師や牧師の肩書きを有するが、当時の数学講師が職業的に教える数学は高度なものではなく基礎的な内容であった。そういう訳で、本書も読むに当たって要求される数学の知識は基礎的なものである。数学が特別に得意でなくても十分に理解できる内容になっている。個人的に一番面白かったのは、チェシャ猫は幾何学の球がモデルだという点だった。ニヤニヤ笑いだけを残して消えた事もそれで説明できる。そして、王がチェシャの頭をはねろと命ずるのは幾何学の球の切断を論じていたらしい。2019/12/05
司
1
算数すら苦手なので辛かった。まだ数学に触れていた学生時代に読めばよかったかも。2015/04/19
そに
1
とんち話のようなものからムリムリこじつけたような話までこんなのも『数学』で証明するのかぁ…。 ネコのないにやにや笑いのあたりの数学的な発想との関連は『!』という感じ。2010/05/29
hippos
0
良書。だけど、正直、(キャロルの)物語の部分は僕にはひねりが効き過ぎだし、難解なので面白いとは思えないんだけれど、これでもかという注釈があるのでなんとか読み進めることができた。枕辺の問題集はこれから解いてみようと思ってる。2014/04/14
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