内容説明
17世紀初頭にイギリスの数学者ネピアによって初めて見出された“対数”は、19世紀にかけてヨーロッパ数学が創造されていく流れの真っ直中に位置していた。“対数”を主人公に書かれた世界初の歴史ドラマ。
目次
序章 対数とは
第1章 オリエント、地中海をめぐって
第2章 大洋と星空
第3章 対数の誕生
第4章 『Description』と『Construction』
第5章 ネピアとその時代
第6章 無限解析への序曲
第7章 対数の展開
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
takao
2
ふむ2022/12/26
MrO
1
教科書の何気ない定義式の後ろに控えている人類の英知の営みが伝わってくる。あれはオイラーの天才による定義でしたか。知りませんでした。そういえば、eはオイラーの頭文字だとどっかで読んだ記憶がある。名著です。2015/12/06
hi
1
非常に面白かった!対数の発見前後では読むのは辛かったが、それを差し引いても、名著だと思う。ギリシアから、アラビアまでの歴史もよい。他の科学史、数学史ではわからなかったところも、よくわかった。2014/12/25
miyaina
0
まるで対数の目から見たかのような数の来歴。単純な数学史ではない。2010/04/07
Tm
0
ヨーロッパで数学が発展していく様子を 対数を通じて実感できた ケプラーの手紙の部分が印象深くおもしろい 関数論の本を新しく読みたくなった2019/12/29