目次
第1部 正則関数(複素数;複素変数の関数;正則関数;数列・級数・関数列;ベキ級数;初等関数;テイラー展開とローラン展開;正則関数の性質)
第2部 流体力学と複素解析(縮まない流体の2次元の渦無しの流れ;等角写像;鏡像の原理;対数速度;ポアソン‐シュワルツの積分公式;2次元の流れ)
第3部 複素解析/個人的体験
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
こずえ
0
今井氏の本は総じてわかりやすい。複素解析と流体力学のつながりがよくわかる
さくっち
0
残り30ページくらいでドロップアウト。複素解析流体力学のつながりはちょっとわかった。2013/05/18
CaWO4
0
渦なし伸び縮みなしの流体を、複素関数の「グラフ」として使おう!というノリの教科書。複素関数を流体力学に応用するのではなく、逆に流体力学を複素解析の学習に応用する。とはいうものの、Ⅰ・Ⅱ部の二部構成で、流体が出てくるのは後半のⅡ部。Ⅰ部のコーシー・リーマンから解析接続ぐらいは、普通の教科書と同じ。Ⅱ部まで読めば「特異点だけで積分値が決まる」とか「境界線上の値だけで関数が確定する」とか「等角写像でこれがあれに移る」とか、複素関数論で出会う謎現象を、流体を使って解釈したり視覚化したりできるようになる。面白い2022/10/30