出版社内容情報
近代における誕生から現代までの日本の警察の本質を、国家・地域との関係に重点をおいて明らかにする、日本警察史の決定版。
内容説明
末端の警察官が残した自筆の資料の究明も織り込み、近現代日本の警察の実相を明らかにした著者渾身の警察史研究。
目次
序論 警察史の射程と視圏
近代日本における警察―その軌跡
第1部 近代日本における地域警察(地域社会のなかの警察―駐在巡査の書類から;東京における警視庁の地域支配―日露戦後を中心に;警察行政と社会運動―鈴木良『水平社創立の研究』を素材に;「特高」とは何か―井形正寿『「特高」経験者として伝えたいこと』を読む)
第2部 戦中から戦後へ―警察官の「日記」を読む(ある警察官の戦中―綱川警部補の「参考簿」;警視庁巣鴨警察署巡査の警察手帳)
総括と展望―現代日本の警察へ
著者等紹介
大日方純夫[オビナタスミオ]
早稲田大学名誉教授。博士(文学)。1950年、長野県生まれ。1973年、早稲田大学第一文学部卒業。1978年、早稲田大学大学院文学研究科博士課程修了。1983年より東京都立商科短期大学(1996年より東京都立短期大学)講師・助教授・教授。1999年4月から2021年3月まで早稲田大学教授(文学学術院)。専門は日本近代史。警察史・自由民権運動史・対外認識史などを追究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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