国連平和構築―紛争のない世界を築くために何が必要か

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国連平和構築―紛争のない世界を築くために何が必要か

  • 長谷川 祐弘【著】
  • 価格 ¥3,190(本体¥2,900)
  • 日本評論社(2018/03発売)
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  • サイズ B6判/ページ数 325p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784535587168
  • NDC分類 319.8
  • Cコード C3031

出版社内容情報

国連で平和活動の最前線に立った著者が、政策の軌跡を振り返り、何が紛争解決と予防に決定的な役割を果たすのかに切り込む。

序章



第1章 国連平和構築政策の誕生──ブトロス=ガーリが志したもの

第1節 ブトロス=ガーリの志と遺産

 「平和への課題」

 「開発への課題」

 「民主化への課題」

第2節 ブトロス=ガーリの平和政策論の意義と課題



第2章 「人間の安全保障」の誕生と進化──マブーブル・ハックの構想

第1節 概念の誕生と進化

第2節 概念の展開と深化



第3章 平和維持から平和構築へ──ブラヒミ勧告と国連の新しい指針

第1節 ブラヒミ・ドクトリンの意義と限界

第2節 「保護する責任」の台頭

第3節 ハイレベル・パネル・レポートとコフィ・アナン国連事務総長の対処

 脅威・挑戦・変革に関するハイレベル・パネル・レポート

 コフィ・アナン国連事務総長の提案:全人類のための「より大きな自由を求めて」

第4節 二〇〇五年特別国連総会会議の成果文書

第5節 平和維持から平和構築への移行

第6節 国連事務局の指針案

 キャップストーン・ドクトリン

 ニュー・ホライズン



第4章 国連平和活動の政策転換──二〇一五年の三つの報告書と二〇一七年の改革案

第1節 HIPPOの政治優先策

 本質的な変革に必要な四つの重要事項

 平和達成への処方箋

 東京意見交換会の成果

第2節 国連平和構築アーキテクチャー報告書

第3節 平和のための女性のより効果的な役割を求めて

第4節 三つの報告書と東京討論会で共有された問題意識

第5節 グテーレス事務総長の国連改革案

 二〇三〇年維持可能な開発に向けての国連改革

 平和と安全保障分野の統合に向けた国連アーキテクチャーの改造

 政治平和構築局(DPPA)の創設 161 平和活動局(DPO)の創設

 「一体となった柱」アプローチ──単一の地域別政治・実践活動構造

 成果主義と現地主義に基づいた業務執行の確立

 グテーレス事務総長の国連改革案の意義と展望



第5章 平和構築と民主化──移行期正義と「法の支配」の課題

第1節 移行期正義の確立に向けて

 「起訴し処罰せよ」(Prosecute and Punish)

 人権侵害の予防

 和解と地域共同体再建のための正義

 紛争終結後社会の平和構築と民主化のための正義

 東ティモールにおける「移行期正義」

第2節 人権と法の支配

第3節 平和構築における民主主義化の動向

 民主化プロセスにおける国連の役割

 民主化プロセスにおける選挙支援の役割

 国家選挙を行うための国連の支援策

 選挙支援の形式と骨子 215 選挙の究極的な役割



第6章 紛争後の経済社会開発──持続可能な開発目標の意義

第1節 紛争と経済の相互関係

第2節 紛争克服のための「持続可能な開発」

第3節 持続可能な開発目標16:平和と包摂的な社会

第4節 「持続可能な開発」を実現できるガバナンス体制



第7章 政治文化と政治行動──指導者の役割はどう変化したか

第1節 歴史的観点からの政治文化と政治行動

第2節 平和構築における政治文化の役割

 紛争多発国家、紛争後国家における政治文化と政治行動

 集団的帰属意識の意義 271 民主主義文化の醸成

第3節 紛争後の国家指導者の心理状態と権力闘争

 平和構築の推進者と対向者の意識と関係



第8章 紛争後社会における指導者の志──「永遠なる平和」のために

第1節 『永遠なる平和のために』必要な条件とは

第2節 紛争後の社会での平和構築の核心的な要素

第3節 国家指導者と国際社会の平和構築支援者の志

 紛争後の国家の指導者の志 308 国際社会の平和構築支援者の志

 紛争後の社会の変革と指導者の役割



あとがき



長谷川祐弘[ハセガワ スケヒロ]
著・文・その他

内容説明

ブトロス=ガーリの「平和への課題」から、コフィ・アナンの「より大きな自由を求めて」、潘基文の「HIPPOパネル」設立、そしてグテーレスの「紛争予防」の行方―。変貌する紛争、問われる指導者の志と役割。

目次

第1章 国連平和構築政策の誕生―ブトロス=ガーリが志したもの
第2章 「人間の安全保障」の誕生と進化―マブーブル・ハックの構想
第3章 平和維持から平和構築へ―ブラヒミ勧告と国連の新しい指針
第4章 国連平和活動の政策転換―二〇一五年の三つの報告書と二〇一七年の改革案
第5章 平和構築と民主化―移行期正義と「法の支配」の課題
第6章 紛争後の経済社会開発―持続可能な開発目標の意義
第7章 政治文化と政治行動―指導者の役割はどう変化したか
第8章 紛争後社会における指導者の志―「永遠なる平和」のために

著者等紹介

長谷川祐弘[ハセガワスケヒロ]
1942年生まれ。ミシガン大学卒業、国際基督教大学修士(国際行政学)、ワシントン大学博士(国際関係開発論)。1969年から37年間、国連に勤務。カンボジア総選挙UNV選挙監視団統括官(1993年)、ソマリア国連平和活動、政策企画部長(1994)、国連開発支援活動調整官(ルワンダ1995‐96年;東ティモール2002‐06年)、国連事務総長特別代表(東ティモール担当、2004‐06年)など要職を歴任。国連退職後は法政大学教授(2007‐13年)、国連大学客員教授(2007‐15年)、国連学会理事(2007‐16年)などを務め、NPO法人日本国際平和構築協会理事長、日本国際連合協会学術交流担当理事、国連システム学術評議会東京事務所長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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YN

2
元UNDPの方の国連が実施する平和構築についての書。 前半はガリ以降グテーレスまでの国連と平和構築の変遷について。後半は紛争の理論にわけいる。 平和維持活動、平和構築活動の統合化の潮流を辿る。 後半の部分は、著者自身の経験から、現地リーダーの将来を見据えたコミットの重要性、そして外部のドナーはそれを現地の視点にたち支援することの 必要性を述べる。2018/09/30

とある本棚

1
平和構築分野の研究には必読の文献だと思う。国連文書に依りながら、1990年代から現代までの国連の平和構築の取り組みやフレームワークを概観できる。また、平和構築と銘打っているものの、平和構築後の開発フェーズについても言及があり、開発実務者にも参考になる部分があると思う。ただ、全体を通じて抽象的な議論が多めで求められる予備知識が多く、完全には理解できたとは言い難い。また、本書の意義を損ねるものではないものの、後半部分は些か冗長で読みづらい。2021/05/27

s

1
講義のレポートを書く際の参考資料として購読。国連がいかに平和構築を目指してきたかを概説するものだが、リアリズムの自分は全て武力に頼らずで解決できるのは限界があるんじゃないかなと思った。2020/07/08

325

1
平和構築には多面的なアプローチが必要であると感じた。平和構築とは紛争を終結させるだけではない。対立する指導者の考えを理解し、お互いが納得する解決方法を導き出す。そこには貧困の削減、戦闘員の社会復帰、経済の安定などの国の開発的要素も含まれる。「平和とは一体何なのか?」そんな事を考えさせられる一冊であった。2018/04/30

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