出版社内容情報
五輪エンブレム問題からトランプ現象まで。潜在意識の変容が生み出す新たなリスクを、認知科学者がスリリングに描き出す!
内容説明
相次ぐ「想定外」、偽装・盗作、横行する過激なポピュリズム―新たなリスクは潜在意識の盲点で生じる。認知科学者によるアクチュアルな社会時評集!
目次
第1部 近視眼化・健忘症化・ブラックボックス化―危険な三角関係(科学の花はすぐには咲かない―ノーベル賞連続受賞と大学ランキング急落;近視眼化する現代社会―杭打ちデータ偽装、VW事件、新三本の矢…脳損傷者の症状に酷似する社会現象 ほか)
第2部 ブラックボックス化が招く「想定外」と偽装・隠蔽(想定外とブラック・スワン―カタストロフィは認知の盲点で起きる;「後の祭り」を科学する ほか)
第3部 変容する潜在意識とマーケティング、ポピュリズム(トランプ現象の謎を一気に解く「ガス抜き説」―米国大統領選の三つの「なぜ?」が氷解する;五輪エンブレム問題、コピペ警察の横行を憂える―「真の創造性」と「他人のまね」を区別できるか ほか)
第4部 技術の進展は私たちをどこに連れていくのか(機械に責任をもたせることができるか?―自動運転と倫理のジレンマ;ロボットは意識をもちうるか?―「意識とは何か」が、まず共通理解されなければ ほか)
第5部 科学研究・教育の本質と未来(小保方事件の背景に何があったか;科学の本質と論文不正の微妙な関係 ほか)
著者等紹介
下條信輔[シモジョウシンスケ]
1955年東京生まれ。カリフォルニア工科大学生物学・生物工学部教授。京都大学こころの未来研究センター、東北大学脳科学センター、玉川大学脳研究センターなどでも特任・特命教授を務める。マサチューセッツ工科大学大学院修了、同Ph.D取得。東京大学大学院人文研究科博士課程修了。スミス・ケトウェル視覚研究所ポスドク研究員、東京大学助教授などを経て現職。専門は知覚心理学、視覚科学、認知神経科学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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