ブラックボックス化する現代―変容する潜在認知

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ブラックボックス化する現代―変容する潜在認知

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  • サイズ B6判/ページ数 300p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784535587106
  • NDC分類 304
  • Cコード C3011

出版社内容情報

五輪エンブレム問題からトランプ現象まで。潜在意識の変容が生み出す新たなリスクを、認知科学者がスリリングに描き出す!

内容説明

相次ぐ「想定外」、偽装・盗作、横行する過激なポピュリズム―新たなリスクは潜在意識の盲点で生じる。認知科学者によるアクチュアルな社会時評集!

目次

第1部 近視眼化・健忘症化・ブラックボックス化―危険な三角関係(科学の花はすぐには咲かない―ノーベル賞連続受賞と大学ランキング急落;近視眼化する現代社会―杭打ちデータ偽装、VW事件、新三本の矢…脳損傷者の症状に酷似する社会現象 ほか)
第2部 ブラックボックス化が招く「想定外」と偽装・隠蔽(想定外とブラック・スワン―カタストロフィは認知の盲点で起きる;「後の祭り」を科学する ほか)
第3部 変容する潜在意識とマーケティング、ポピュリズム(トランプ現象の謎を一気に解く「ガス抜き説」―米国大統領選の三つの「なぜ?」が氷解する;五輪エンブレム問題、コピペ警察の横行を憂える―「真の創造性」と「他人のまね」を区別できるか ほか)
第4部 技術の進展は私たちをどこに連れていくのか(機械に責任をもたせることができるか?―自動運転と倫理のジレンマ;ロボットは意識をもちうるか?―「意識とは何か」が、まず共通理解されなければ ほか)
第5部 科学研究・教育の本質と未来(小保方事件の背景に何があったか;科学の本質と論文不正の微妙な関係 ほか)

著者等紹介

下條信輔[シモジョウシンスケ]
1955年東京生まれ。カリフォルニア工科大学生物学・生物工学部教授。京都大学こころの未来研究センター、東北大学脳科学センター、玉川大学脳研究センターなどでも特任・特命教授を務める。マサチューセッツ工科大学大学院修了、同Ph.D取得。東京大学大学院人文研究科博士課程修了。スミス・ケトウェル視覚研究所ポスドク研究員、東京大学助教授などを経て現職。専門は知覚心理学、視覚科学、認知神経科学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おおにし

16
2017年刊。積読している間に旬を過ぎてしまった。佐村河内事件、小保方事件など懐かしい話題の時評が載っている。トランプの出馬の2016年大統領選の直前予想で、米国人の抑圧された政治的願望(政治正義)が、トランプのタブー破りの発言のガス抜き効果によりトランプ人気を呼んだと分析、ガスが抜ければ人気も下がると予想していた。実際はトランプ政権になってガスが抜けるどころか、ガス圧が高まり社会の分断が進んでしまった。著者が現在のアメリカ社会をどのように分析しているのか興味がある。2021/02/11

袖崎いたる

10
社会を考えるのに心理学は使えるし、心理学を考えるのに神経科学は使える。神経細胞ないしはニューロンの着火の因果や仕方を考えると、思いがけず社会の方が説明できたりする。世相としては、情報は実体化するし、名が体を作ってしまうしで、認知の方も大忙し……でもない。拡張された情報はどうも動機付けの点ではもこもこしていて、健忘症的な主体が生産されちゃってる次第。2017/08/30

赤い熊熊

6
テーマがあちこち飛んで、まとまりに欠けたように思います。下條先生の著作はなるほどと思うことが多かっただけに、残念。2018/08/08

anaggma

5
タイトルに釣られて斜め読み。2018/11/03

Riko

3
初出が10年以上前の文章がほとんどなので、コロナ禍を経た今、しかもLLMがもてはやされてる現状の補考を読みたいなあと思ったり。図書館本。2024/08/18

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