目次
イントロダクション 支配への競争
第1章 台頭への道筋
第2章 対立の種
第3章 封じ込めから連携へ
第4章 コンゲージメント
第5章 勢―世界の趨勢を読む
第6章 韜光養晦―能力を隠して好機を待つ
第7章 戦わずして勝つ
第8章 影響力の均衡
第9章 力の均衡
第10章 代替戦略
第11章 アメリカは力の均衡を維持できるか
著者等紹介
フリードバーグ,アーロン・L.[フリードバーグ,アーロンL.] [Friedberg,Aaron L.]
プリンストン大学教授。ハーバード大学より博士号を取得し、1987年よりプリンストン大学で教鞭を執る。専門は国際関係、外交・防衛政策、東アジアの安全保障。ジョージ・W.ブッシュ政権ではディック・チェイニー副大統領の国家安全保障担当副補佐官を務め、2012年アメリカ大統領選ではミット・ロムニー共和党大統領候補陣営アジア太平洋分科会の共同議長として外交政策を助言した
佐橋亮[サハシリョウ]
神奈川大学法学部准教授。国際基督教大学卒。東京大学より博士(法学)を取得。イリノイ大学留学、オーストラリア国立大学博士研究員。専門は東アジアの安全保障(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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yo
7
米中関係の過去と現在を丁寧に整理した上で将来の見取り図を提示する。米中関係は米ソとは異なる様相を呈するだろうが、では、いかなる形になるか。いくつか選択肢が提示されていたが、いずれも、少なくとも一時的には不安定な時期を必要としている。その時に紛争が起きる可能性が高まるわけだが、日本としてはそういう事態も想定しつつ、それを避けるように、また日本が望ましいような中国のあり方に向けて外交をしていかないといけない。これについて方針を決定するには国家戦略も今ある物じゃ不足だから、もっと綿密な議論が必要になるな。2015/05/09
BLACK無糖好き
2
「正論」3月号で、米中対決の最前線を勝ち抜け という識者の対談の中で産経新聞特別記者の湯浅博氏が本書について言及していたことが、本書を読むきっかけとなりました。プリンストン大学教授でもある著者は、ジョージ•W•ブッシュ政権において、ディック・チェイニー副大統領に国家安全保障担当副補佐官として仕え、学究と政策の双方で活動してきており、本書では米中関係に関する詳細な分析と、鋭い洞察が満遍なく展開されています。原書は2011年出版ですが昨今の中国の振る舞いは正に本書の予測通りです。 アジアの覇権争いの行方は?2015/02/20
ワッキー提督
1
近年の米中関係の動向と今後の展望について、アメリカ側から論じた包括的な一冊。原著が2011年の出版のため、アメリカ側の政策や中国の動向に変化もあるが、たいへん勉強になる。2014/12/17
松田望
0
ここまで包括的に対中国について書かれた書籍は読んだことがない。悲観や楽観はなく冷徹に考えうる限りのあらゆる状況について言及されている。インフラがある程度完成して人口のボーナスが終わった以降の国が発展するヴィジョンを中国が見いだせば、逆に日本がそれを真似て発展するチャンスになるかもしれない。最終的に中国が民主的国家になれば今抱えている周辺国絡みのトラブルは減るとのことだが、そもそもいまの中国の国是は共産党体制を継続させることなので、中国が中国でなくなるか、今のまま続くか……究極の選択しかないわけか。 2015/08/10
金吾
0
◎ 軸足は中立であり、非常に分かりやすく面白かったです。2019/06/10