どうする!?巨大津波―津波に対して粘り強いまちづくり

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  • サイズ B6判/ページ数 388p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784535586284
  • NDC分類 369.31
  • Cコード C3036

出版社内容情報

防波堤・防潮堤は無駄なのか、価値があるのか?津波に対して粘り強いまちづくりとは?島国「日本」の津波防災のあり方を問う!

プロローグ
 ◆漆黒のハイウェイ/三月一一日午後二時四六分/横浜大学研究管理棟/被害状況入電/仙台入り

第一章 東日本大震災における巨大津波による被害実態

 ◆現地での最初の打ち合わせ/衝撃の光景/団体行動/女川/個人プレイ
 ●葉山教授の講義ノート(1)【東日本大震災における津波の高さ】
   陸地に向かうにつれて高さが増す津波/津波のエネルギーの収斂/局所的にも違う津波の高さ/津波到達までの時間/コラム・津波の高さの定義/津波の高さと速度の簡便な計算方法
 ●堀場教授の講義ノート(1)【東日本大震災の地震の規模】
   東日本大震災の地震の大きさとメカニズム/地殻変動と震度/津波発生のメカニズムと大きさ/地震と防護施設/コラム・マグニチュード/アスペリティモデルと地震の想定

第二章 防護施設の破壊

 ◆釜石湾口防波堤/理想と現実/防護施設と避難/田老
 ●葉山教授の講義ノート(2)【東日本大震災における被害の概要】
   湾口防波堤の被害/海岸堤防の被害/建物の被害/漂流物と火災/コラム・津波の高さと構造物の破壊の関係/堤防の高さの決め方の難しさ
 ●葉山教授の講義ノート(3)【東日本大震災における人的被害】
   東日本大震災における警報の実際/死亡者の年齢構成について/避難行動の開始について/死亡率/コラム・ハザードマップの役割/避難と警報慣れや防護施設に対する安心感

第三章 津波の威力

 ◆実験/防護施設の被災メカニズム/メディア対応/すべて流されたまち
 ●葉山教授の講義ノート(4)【津波の力】
   津波と風波の違い/津波の力と勢い/津波のエネルギー/漂流物の力/コラム・水の力/津波による衝撃的な水の力
 ●葉山教授の講義ノート(5)【津波による構造物の破壊のメカニズム】
   滑動と転倒現象/支持力破壊と洗掘/浮力と揚力/越流状況における安定性/コラム・どの程度の津波で人は流されるのか/構造物の安定性に関する簡便な計算

第四章 津波防護の考え方

 ◆三カ月後/津波専門委員会/防護施設の効果/二つの津波のレベル
 ●葉山教授の講義ノート(6)【津波に対する防護施設の低減効果】
   釜石湾口防波堤の破壊状況と津波低減効果/湾口防波堤の締切効果/釜石湾口防波堤の津波低減効果のメカニズム/堤防の防護効果/コラム・津波と浴槽からあふれ出る水/津波に対する堤防の効果
 ●葉山教授の講義ノート(7)【津波に対する防護施設の役割】
   防護施設による減災という考え方/防護施設の津波に対する粘り強い構造/防護施設による逃げ遅れと背後への影響/防護施設の特性/コラム・二つの津波レベル/堤防の高さと津波の発生頻度

第五章 防護施設のあり方

 ◆防護施設の役割/粘り強い堤防/津波シンポジウム/粘り強いまちづくり
 ●葉山教授の講義ノート(8)【津波からの早期復旧・復興】
   津波被害を軽減する工夫/津波による産業の被災と復旧/業務継続計画の重要性/まち全体の復旧と復興/コラム・災害とは/高度化する社会と災害に対する脆弱性
 ●葉山教授の講義ノート(9)【避難と教育】
   避難行動の開始における課題/避難経路と避難場所の課題/公助と自助・共助/防災教育と防災スペシャリスト/コラム・避難指示と避難勧告/避難と防災教育

第六章 巨大津波に対する備えとは

 ◆南海トラフ地震の想定/堤防が建設できないまち/避難訓練/防災と減災
 ●葉山教授の講義ノート(10)【観測と警報】
   津波警報の歴史/東日本大震災における警報の課題/改善に向けて/予測精度の高度化に向けた観測網の整備/コラム・警報とオオカミ少年効果/避難に対する警報の活用
 ●堀場教授の講義ノート(2)【将来の巨大地震と津波】
   南海トラフ地震の長期評価の検討方法/南海トラフにおける最大クラスの地震想定/日本海側の巨大地震と津波/地震と津波による複合災害への取り組み/コラム・日本と世界における巨大地震/今後の地震予知と津波予測の可能性

第七章 そして五〇年後

 ◆十数年後/二十数年後/そして五十数年後
 ●天川教授の講義ノート(1)【津波に対する最新の対策技術】
   可動式の防波堤/可動式の陸域における堤防/漂流物対策/避難救命ボート/コラム・計算機を用いた浸水予測計算の取り組み/公助と減災
 ●天川教授の講義ノート(2)【沿岸減災設計演習】
   防護施設の役割の整理/防護施設の高さと背後地の高さ/防護施設の決め方のパターン/合意形成の必要性/コラム・風化の問題と防護施設/防災・減災に対する〈まちづくり〉の役割

エピローグ
 ◆懐旧/釜石湾口防波堤

参考文献
あとがき

【著者紹介】
独立行政法人港湾空港技術研究所上席研究官

内容説明

防波堤・防潮堤は無駄なのか、価値があるのか?津波に対して粘り強いまちづくりとは?津波力に関する専門家が、調査や実験をもとに海に囲まれた日本の津波防災のあり方を問う!

目次

第1章 東日本大震災における巨大津波による被害実態(現地での最初の打ち合わせ;衝撃の光;団体行動 ほか)
第2章 防護施設の破壊(釜石湾口防波堤;理想と現実;防護施設と避難 ほか)第3章 津波の威力(実験;防護施設の被災メカニズム;メディア対応 ほか)
第4章 津波防護の考え方(三カ月後;津波専門委員会;防護施設の効果 ほか)
第5章 防護施設のあり方(防護施設の役割;粘り強い堤防;津波シンポジウム ほか)
第6章 巨大津波に対する備えとは(南海トラフ地震の想定;堤防が建設できないまち;避難訓練 ほか)
第7章 そして五〇年後(十数年後;二十数年後;そして五十数年後 ほか)

著者等紹介

有川太郎[アリカワタロウ]
独立行政法人港湾空港技術研究所上席研究官。東京大学工学部土木工学科1995年卒業。東京大学大学院工学系研究科社会基盤工学専攻博士課程2000年修了。博士(工学)。2000年に運輸省港湾技術研究所入省、その後、独立行政法人港湾空港技術研究所に組織名変更、2011年より現職。大規模な実験水槽を用いた津波実験や、京コンピュータなどを用いた数値シミュレーション手法の構築などが主な研究テーマである。2004年のスマトラ沖地震津波以後、津波の被災調査にも積極的に参加し、現場、実験、数値計算を組み合わせ、現象の解明に努める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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cybermiso

0
3.11の後に書かれた本。小説形式と講義形式が繰り返される構成。津波の基本から、専門家が津波の防災・減災について、どのように考えているかがわかりやすく書かれていてためになった。2017/08/31

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