内容説明
見守るゆとり、許す心、待つ勇気。優しい子、へこたれない子、人間力のある子を育てる知恵と最高の親になる方法。
目次
第1部 子どもが幼いとき(できるだけ多くのスキンシップを;たくさんの子どもたちと出会うチャンスを ほか)
第2部 子どもが小学生になったら(週に一回は、親子で「川」の字に;休日は家族で規則正しい生活を ほか)
第3部 子どもが中学生になったら(夜はゲーム、携帯、パソコンを使わせない;毎月の小遣いを決める ほか)
第4部 子どもが高校生になったら(わが家の門限を決める;わが子に勉強を教えてもらう日をつくる ほか)
第5部 子どもが問題を起こしたら(かかえ込まず、多くの人に相談を;家族の問題はみんなで考える ほか)
著者等紹介
水谷修[ミズタニオサム]
1956年、神奈川県横浜市に生まれる。上智大学文学部哲学科を卒業。1983年に横浜市立高校教諭となるが、2004年9月に辞職。在職中から継続して現在も、子どもたちの非行防止や薬物汚染の拡大防止のために「夜回り」と呼ばれる深夜パトロールをおこない、メールや電話による相談や、講演活動で全国を駆けまわっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みゃーこ
73
子育ては「見守るゆとり、許す心、待つ勇気」を教えてくれる。親は一生親である。待つことが「忍耐」を鍛える親にとっての修行になるのだろうが、それは「勇気」と表現しているところにミソがあると感じた。どこまでも子育ては己育ての異名である。2014/04/15
nutts
8
水谷先生がご健在で何より。目次を一つずつ、「よしよし、できているな。」とチェックしていくのだが、たまにハッと胸を衝かれるような項目に出くわす。自分が親としてもう一歩踏み込むべきだったり、もう一歩我慢して立ち止まるべきだったり、まったく思いもよらないことだったり。今一度、自分自身と向き合って、咀嚼してから、子供に向き合うよう心掛ける。2010/12/09
しろくま
7
50のアドバイスが子どもの成長段階に分けて書いてあります。当たり前のことも多いように思いますが、説得力があり、大人の責任の重さを感じます。響いた言葉は、1.(幼児期)できるだけ多くのスキンシップを。子ども時代に親の愛やあたたかさを知った子は、心の安定した優しい子に育つ。2.日々美しい風景に接する。ゆとりが消えた時代だからこそ大事。ゆとりは人生を豊かにする。3.自然の中で遊ばせる。アウトドア派の親の子どもに、不登校、心の病、非行は少ない。4.親は待つ勇気を持つ。子どもを許して信じる。2016/09/17
ダグラスまま
7
夜回り先生の水谷修さんの本。はじめに〜のところで、「子育ては絶対失敗できないこと」など強い調子で書いてあったから少し身構えてしまったんだけど、書いてあることはどれも納得できる内容でした。幼児期は親子のスキンシップ、動物や自然と触れ合うことが大切。高校生くらいになったら門限を必ず決めておくこと、夜の街の早朝の現実を見せる、っていうのは面白いなぁと思った。叱るときに「考えろ!」を言わないことは心に留めておきます。どんな子供でも必死に考えているんだ。先生のほかの本も読んでみます。2013/05/05
きるきる
7
待てる親になる。どこでも必ず聞くこのフレーズ・・・いまいちよくわからなくて実践できていない私。「がんばれ」「考えろ」を子供に言わない、という夜回り先生。がんばっていない子供なんていないから。何も考えてない子供なんていないから。誰だって乏しい知識の中で必死に考えてる。ここら辺がヒントのはず!2011/04/26