内容説明
高度経済成長に突き進む昭和三十年代半ば―日本最大規模の石油化学コンビナートの町になることを拒否して、環境都市の道を戦いとった灘の酒造業者と市民たちの物語。第一級の新史料群の分析・照合と聞き取りによって、西宮の激動を活写し、その歴史的意味を明らかにする。
目次
序章 内乱の序曲
第1章 酒造廃絶の危機
第2章 対決と拮抗
第3章 議会での激突
第4章 全市域での内乱
第5章 市域を越えた戦場
第6章 裏切られた学術調査委員会答申
第7章 乱闘市議会と強行採決
第8章 急転直下の白紙撤回
終章 環境都市の覚醒と刻印された市民憲章
著者等紹介
平野孝[ヒラノタカシ]
1951年、岐阜県美濃市生まれ。明治大学大学院政治経済学研究科博士課程単位取得。現在、龍谷大学法学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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