医学探偵ジョン・スノウ―コレラとブロード・ストリートの井戸の謎

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  • サイズ B6判/ページ数 434p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784535585416
  • NDC分類 289.3
  • Cコード C1047

内容説明

19世紀にロンドンに大流行を見たコレラの発端がブロード・ストリートの井戸であることを疫学的手法で探ったストーリーを英国のジャーナリストが描いた。

目次

はるかな旅
国中が息を殺して
必死の探索
コレラ来襲!
外科医見習い
ロンドンでの修業
風変わりな人物
悲惨な状況
ひとすじの光
センセーション
大実験
疫病がこの家にも
壮大な構想
結果はクロ
ミドリムシと赤い綿花
評決
大団円

著者等紹介

ヘンペル,サンドラ[ヘンペル,サンドラ][Hempel,Sandra]
健康問題・社会問題を専門とするジャーナリスト、コピーライター。The Times、Sunday Times、Guardian等多くの一流紙・雑誌、および英国保健省・国民保健サービス(NHS)のために執筆。2人の娘とともにロンドン在住。著書『医学探偵ジョン・スノウ―コレラとブロード・ストリートの井戸の謎』はイギリス・アメリカの新聞、医学および科学雑誌に大きく取り上げられ、特にイギリスでは医学ジャーナリスト協会においてTony Thistlewaite賞を授与されている

杉森裕樹[スギモリヒロキ]
大東文化大学大学院(予防医学専攻)教授。1963年生。北海道大学医学部卒業後、聖マリアンナ医科大学講師を経て、現職。京都大学大学院(健康情報学)および東京女子医科大学(血液内科)非常勤講師兼任

大神英一[オオガミエイイチ]
1959年生。京都大学経済学部卒業。銀行勤務ののち、北海道大学医学部卒業。九州大学医学部第一内科(病態修復内科学)入局。早良病院内科を経て、現在、唐津東松浦医師会医療センター勤務。内科診療のかたわら、疫学・公衆衛生にも関心を持つ

山口勝正[ヤマグチカツマサ]
1942年生。医薬品、医事、介護関連の企業等に勤務。現在、大東文化大学大学院共同研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

はる

14
図書館本。『ブロード街の12日間』からの芋蔓本。コレラの足の速さにびっくり。ばたばたと人間が死んでいく恐ろしさ。ノロに感染してもあんなにしんどいのに!干からびて死ぬのはイヤだ。それよりも怖ろしい治療法の数々。スノウ博士に敬意をはらいつつ、やはりもう一冊『感染地図』も読んでみよう。(そして『外科の夜明け』やらハンター博士やらに行き着くのかも)2016/06/28

なしなしなし

6
半強制的に読むことになった本。コレラについての知識はまったくなかったがわかりやすく、当時の背景や動きもきちんと描かれていて読みやすかった。当時はとにかく酒とアヘンを使ったり痛みや熱さで紛らわせるというあたりの描写はコレラの症状についてと同じくらい頭に残った・・・2010/07/23

おだまん

3
同じような内容の「感染地図」を合わせて読むといいと思います。2012/02/29

saba

2
自分的2018年コトイチ「感染地図」に続きジョン・スノウもの。本作はスノウの伝記でもあるので、コレラ禍に至るまでの生い立ちなどもあってまた別の読み物として面白かった。公衆衛生っていう概念はほんの150年前くらいにようやく形になったものなのだ。未知の感染症にも、情報を集め分析し、冷徹さと知恵と勇敢さで立ち向かう、医療者たちを始め様々な人の職業意識に感服。コロナが落ち着いたら、BBCで映像化してほしい!2021/01/24

てぬてぬ

2
疫学の教科書に必ず取り上げられるジョン・スノウ。彼のキャリアの前半が麻酔科医であったのは意外だった。しかも、エーテル麻酔やクロロホルム麻酔の確立といった重要な成果を上げている。月並みだが、目前のプロブレムに真剣に取り組む大切さを感じた。/原著の構成の問題か、訳文の問題か、コレラの疫学調査は淡々と描写されており、タイトルから期待されるほどのスリルはありませんでした。2020/05/23

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