著者等紹介
天城一[アマギハジメ]
1919(大正8)年、東京生まれ。本名・中村正弘。東北帝国大学数学科卒。大阪教育大学名誉教授。1947(昭和22)年「不思議の国の犯罪」(『宝石』)でデビュー。初の単著『天城一の密室犯罪学教程』(小社刊)は、『このミステリーがすごい!2005年度版』(宝島社)の第3位に選ばれるなど、高く評価され、第5回本格ミステリ大賞(評論・研究部門)を受賞した。続く第2集『島崎警部のアリバイ事件簿』(小社刊)は『このミステリーがすごい!2006年度版』第8位に選ばれている
日下三蔵[クサカサンゾウ]
1968(昭和43)年、横浜生まれ。専修大学文学部卒。出版社勤務を経て、現在、フリー編集者、アンソロジストとして活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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松井和翠
4
兎にも角にも文体が素晴らしい。「!」「?」を多用しながらも文体の格調が落ちないことは、特筆すべき。2015/02/27
はまちゃん
3
天城一氏の傑作集第3巻。今回は1つの長編と8つの短編からなる。長編である「宿命は待つことができる」は島崎警部と謎の女性 バロネス・ベルとの面会から始まり、過去に起きた宝石ブローカーの殺人、ホテルでの密室殺人などの真相を解き明かしながら、戦後の混乱期を生き抜いた女性の生涯を語っている。短編集はそれぞれに個性のある話である。ただ、全体的に私には難解で今一つのめりこんで読めなかったなぁ。読書力を上げて再チャレンジする必要あり!2018/07/20
夜梨@灯れ松明の火
3
難解です。買って正解?じっくり読み直します。2018/01/16
kanamori
0
☆☆★2013/10/05
いちはじめ
0
いわく付きの幻の長篇である表題作ほか、なんと書き下ろし1編を含む短篇8編。島崎警部物の集成。相変わらず小説としては不器用だと思うが、ミステリ部分は強烈2006/10/09