フード・マイレージ―あなたの食が地球を変える

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 227,/高さ 19cm
  • 商品コード 9784535583740
  • NDC分類 611.3
  • Cコード C3060

内容説明

フード・マイレージとは食べものの量×運ばれてきた距離。つまり、食べものがどれだけ遠くから運ばれてきて、そのためにどれだけ二酸化炭素を出してきたかがわかる数字。今晩の夕食は何マイレージ?

目次

1 フード・マイレージを考える背景(「食」に関する情報の氾濫;食生活の変貌と、それがもたらした問題点;第一の問題点―栄養バランスの崩れと健康問題;第二の問題点―食への不安と「食と農の間の距離」;第三の問題点―食料の海外依存と国内農業の縮小;「食育」に対する関心と期待の高まり;そして第四の問題点―地球全体の資源、環境問題)
2 私たちの食と地球環境問題(なぜ地球環境問題か―三つの局面での問題点;輸出国の資源・環境に与えている負荷;日本自身の環境への影響;長距離輸送に伴う地球環境への負荷)
3 フード・マイレージの考え方と輸入食料のフード・マイレージ(フードマイルズ運動とフード・マイレージ;輸入食料のフード・マイレージ)
4 フード・マイレージと地産地消、食育(学校給食の事例から;食育の場でのフード・マイレージの活用)
5 フード・マイレージから「食」を考える(フード・マイレージから見えてきた私たちの「食」;食を考える視点;求められる食育とは;望ましい食のライフスタイルを)

著者等紹介

中田哲也[ナカタテツヤ]
1960年、徳島県生まれ。1982年、岡山大学農学部卒。同年、農林水産省入省。2001年、農林水産政策研究所政策研究調整官、2003年、関東農政局消費生活課長、2005年から九州農政局消費・安全部消費生活課長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Hiroyuki Nakajima

2
背景説明によると、サプリメントの市場は推定2兆円と米の市場を超えそうな勢いだそうです食糧自給率39%の日本のフードマイレージは突出して高く、地球環境に大きな負荷そうですが、背景には肉食の増加に伴う飼料作物の輸入増があったそうです、その改善策としては、飼料作物の輸入を減らして完成品の食肉の輸入を増やす事と、農業を発展させて食糧自給率向上と地産池消を進める事ですが、どちらも一筋縄には解決出来ない難問です2011/12/13

福島雄一

1
著者は農林水産省所属の研究所出身ということでフードマイレージなるものの骨子を把握するには解りやすい。食料自給率やら輸入食料品に伴う諸問題を扱ううえで経済的合理性の視点からあまりにも軽視されてきたとこをパラメータの一つとしては設定したことの有用性はわかるけどあとは???本家イギリスのフードマイルズ運動の内実については知識はないものの、それってブルジョワの嗜みみたいなものでは?と思ってしまう。同じようにフードマイレージという言葉が地産池消とかとセットで使われるであろうシチュエーションを想像するに一定の消費スタ2014/06/24

龍泡

1
最近、プライベートブランドなど食品の値下げ競争がますます激しくなっている日本だが、安さの裏で世界にどのような影響があるのかを考えさせられる本。また、欧米化の結果として畜産物を多く食べるようになったが、飼料の約半分が輸入に頼っており、運輸の際に二酸化がどの程度かかっているのかが考えさせられた。食育と言う観点から地産地消を目指すことは素晴らしいことだが、経済的な理由で安い品を買わざるを得ない状況の人たちのためにも食品の税金免除などの対策も必要ではないかと思う。2010/08/30

sin1

0
まさにフードマイレージの説明本。 日本の食が世界の中で突出して物流に支えられていること、米国に支えられていることが分かります。 作者があくまで仮説、概説であることを気にしているためか、内容のかなりの部分がロジック説明になってしまっているのが少々くどいと感じました。2014/09/29

ひろ

0
フードマイレージのこと「だけ」を考えるのなら、地産地消はもちろん最優先事項なのだが、缶詰や瓶ビールのように、開封すると即食べられ、かつ栄養価の高い食品を選ぶことも意外と有効らしいことがわかる。重要なのは単純な移動距離ではなく(外航船舶とトラック輸送とでは単位距離あたりの二酸化炭素排出量が17倍違う)、輸送過程全体における二酸化炭素排出量の明示である。 食べ物は人間の身体を作る。「どこで誰がどうやって作っているのかわからないものを食べる」のはプリミティブな不安をもたらす。食品のトレーサビリティーは高ければ2013/10/28

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/4080
  • ご注意事項

最近チェックした商品