内容説明
第1部では、二十一世紀型生協のデザインを大きく、新しい市民組織への志向と海外比較という観点から述べている。第2部は、二十一世紀型生協の諸要素をもっとも典型的な形で追求してきたともいえる首都圏コープグループの、いくつかの生協のケーススタディとグループ全体で取り組んできた事業の検証を通じて、二十一世紀型生協への可能性と課題を浮き彫りにしようとするものである。最後に、第3部(唐笠)で、首都圏コープグループがめざしている生協像の全体像が、今後の事業の展開と関連させつつまとめられている。また、巻末の特別寄稿(下山)は、首都圏コープグループにあって新しい生協像を模索し続けてきた立場からの問題提起となっている。
目次
第1部 二十一世紀型生協のデザインとビジョン(二十一世紀社会デザインのなかでの生協―新しい市民組織へ向けて;海外比較のなかでの二十一世紀型生協―日本型生協モデルを超えて)
第2部 ケーススタディからみた“二十一世紀型生協”の可能性と課題(首都圏コープグループの事例研究;パルシステムの特徴を検証する)
第3部 首都圏コープグループがめざす「二十一世紀型生協」―生協インフラの社会的開放をめざして(二十一世紀は生協の出番である;首都圏コープグループがめざす二十一世紀型生協像;新たな分野への挑戦;二十一世紀型生協づくりと新たな生協運営の追求)
特別寄稿 見えてきた二十一世紀型生協
著者等紹介
中村陽一[ナカムラヨウイチ]
特定非営利活動法人21世紀コープ研究センター理事長、立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科教授(法学部教授)/1957年生まれ。一橋大学社会学部卒業。編集者、日本生活協同組合連合会総合指導本部等を経て、非営利ネットワーク型シンクタンク・消費社会研究センター設立、代表。東京大学社会情報研究所客員助教授、都留文科大学文学部教授等を経て現職。80年代半ばより現場と往復しつつ市民活動・NPO/NGOの実践的研究、基盤整備、政策提言に取り組む。日本NPO学会発起人・前理事、日本ボランティア学会副代表
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