内容説明
本書は、「環境問題」や「社会問題」に関心をもった学生や一般読者を対象に、人間と自然との関係、社会の経済的仕組みや政治的仕組み、さらに宗教問題の基本的な枠組みをできるかぎり分かり易く解説しようとして書かれた書物である。
目次
「社会環境」とは何か―本書の目的と課題
第1部 「富」をめぐる人間の関係(経済社会はどのように組み立てられているか;資本の「合理性」と人間の問題;「貨幣」の経済的役割;「社会環境」と「自然環境」)
第2部 「権力」をめぐる人間の関係(われわれにとって「政治」とは何か、「国家」とは何か;近代以前の「国家」と「社会」;「都市」の歴史的役割―「民主政治」を生み出した西洋の「都市」;「近代国家」と「民主政治」)
第3部 「神」をめぐる人間の関係(「宗教」は、どうして学問的に問題とされなければならないのか;宗教の成立とその「社会環境」に及ぼした影響;宗教と「社会層」;「神義論」と「救済方法」)
著者等紹介
楠井敏朗[クスイトシロウ]
1932年、長崎県生まれ。1965年、東京大学大学院経済学研究科博士課程中退。東京大学経済学部助手、横浜国立大学経営学部助教授、同教授を経て、現在横浜商科大学商学部教授、横浜国立大学名誉教授。経済学博士
中村道雄[ナカムラミチオ]
1952年生まれ。1987年、筑波大学大学院環境科学研究科修了
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