内容説明
本書では、現代アメリカ政治のダイナミズムと変容を、94年以降の共和党多数議会の動向に着目している。レーガン政権の頃からはじまっていた「ギングリッチ・グループ」による一連の「共和党改革」、および「議会改革」の結節点として、98年の中間選挙に注目した。
目次
第1章 新しい共和党と新しい保守―Republican “ism” vs.Republican “wasm”
第2章 共和党の戦略転換―1998年中間選挙の教訓
第3章 新しい保守勢力の台頭―共和党改革のシナリオはいかにしてつくられたか
第4章 権力構造の転換と政治資金―アメリカ議会分析の新たな視点
第5章 冷戦後の大統領と議会―共和党多数議会の成立とクリントン政権の外交
著者等紹介
吉原欽一[ヨシハラキンイチ]
1954年、東京都生まれ。83年、成蹊大学大学院法学政治学研究科博士後期課程任期満了退学。国務大臣秘書(83年)、国会議員の政策シンクタンク主任研究員(84~93年)を経て、93年よりアジアフォーラム・ジャパン常務理事。この間、中国現代国際関係研究所(CICIR)客員研究員(1991年)、独協大学外国語学部非常勤講師(91~96年)、ジョンズ・ホプキンス大学ポール・ニッツ高等国際問題研究大学院(SAIS)客員研究員(98~99年)、東京財団主任研究員(98~99年)を務める。著書に、『現代の国際紛争』(共著)、『「保守革命」がアメリカを変える』(共訳)などがある
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