内容説明
環境を破壊して繁栄を謳歌し、諸欲によって我が身の破滅を招く…。人間の本質を、病原体から読み解く理不尽すぎる行為の謎。
目次
第1章 病原体の環境と人間の環境(「環境あっての生物」という原則に反する存在;宿主―寄生体関係の起源とは ほか)
第2章 生物としての病原体(細菌に寄生するバクテリオファージ;本来の環境を失った生物のありよう ほか)
第3章 いろいろな病原体の生き方(予防接種とは免疫のしくみを利用し直すこと;ヒトは破傷風菌の生態に影響力を持たない ほか)
第4章 病原体としての人間(環境と生物は対等の関係にある;環境の論理と寄生体の論理 ほか)
第5章 人間特有の生き方(複数の個人を宿主とする寄生体としての「公」;記号による世界は時間的に存在する ほか)
著者等紹介
益田昭吾[マスダショウゴ]
1941年生まれ。66年、東京慈恵会医科大学卒業。07年、東京慈恵会医科大学教授を退任。現在は同大学名誉教授。卒業以来、一貫して黄色ブドウ球菌の病原性の研究に従事。細菌の病原性を通じて医学と生物学の関係に深い関心を抱く(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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