目次
1 子どもの権利条約を読むにあたって(子どもの権利条約の成立と内容;子どもの権利条約における親と家族;子どもの権利条約と教育;子どもの権利条約と福祉・生活問題)
2 逐条解説・子どもの権利条約
3 資料(国際連盟・子どもの権利宣言;国際連合・子どもの権利宣言;経済的、社会的及び文化的権利に関する国際規約;市民的及び政治的権利に関する国際規約;女子に対するあらゆる形態の差別の撤廃に関する条約)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
katoyann
21
1990年刊。1989年に採択された子どもの権利条約についての解説書である。21世紀は子どもの権利の時代と書かれてあるように、権利保障の最後のフロンティアが子どもであった。条約は、子どもを「権利行使の主体としてとらえていること」(同書15頁)にその特徴がある。国際人権規約などの国際法を子どもに適用しているが、日本では保護の客体か教化の対象という子ども観が強く残り、表現や結社の自由など市民的自由に関する権利が殆ど保障されていない。批准前の論集のため、状況の変化もあるが、勉強になる。2022/04/14