内容説明
本書は、金融体制の革命的変化を対象として、その動因なり、変革の実相を明らかにしながら、その全体像を追求したものである。
目次
序章 日本における金融変革―そのダイナミズムと展開方向
第１篇 金融変革の経済的技術的背景―金融変革の客観的要件（企業金融の変貌と金融変革；国債を抱いた金融体制と金利自由化；資産選択の変化と貯蓄革命；金融の国際化と「円の国際化」；エレクトロニック・バンキングと情報革命）
第２篇 金融自由化と金融再編成―金融変革の主体的要件（金融の自由化１―高度成長期の金融システムの崩壊と金融の自由化；金融の自由化２―金融自由化の展開方向と金融の効率化；金融変革下の金融機関収益構造の変化と経営動向；金融再編成の基本方向と金融秩序問題；金融変革下におけるノン・バンクの動向と金融再編成；郵貯問題と政府系金融機関の再編成）
第３篇 政策と展望（金融変革と金融政策の有効性；金融変革の日本的特性とその展望―米国との比較において）
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
28
1980年代後半に書かれた金融論の教科書です。金融自由化とともにITの進展によるかなりな商品が出てきたころです。また国債が金融機関における投資有価証券のウエイトが高まっていくことが予想されつつあるころです。そのころの状況をデータをかなり利用して論じていて金融史としての資料価値はあるという気がします。2015/02/10
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