感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
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国語辞典の批判書。辞書は「ことばの書」と同時に「人間の書」であり、「思想の書」であり、「人間の生活と思想を反映」し「ことばは、言語次元だけのものではなく、同時に思考・思想次元の存在である」という思想のもと、現状の辞書のあり方を批評する。1985年出版と古いが、考え方は今にも通じる。著者は元銀行員という辞書とは関連のない職業の人で、辞書を使用するいちユーザーと目線としての批判書でもある。現在は辞書も改善はされていると思われるが、やはり色々引いていると本書に同感するところ少なからずある。2021/11/05
KAZOO
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これは増井さんの「辞書の仕事」からの波及本です。30年前の古い本で図書館で借りてきて読みました。基本的な考え方があり、国語辞典の在り方などが書かれていますが、今はかなりこのようなことに対応している辞書もあるやに思えます。古いのですが、辞書の大事な考え方は今も変わっていないと思います。参考になりました。2014/07/11